性格は気候に影響されるという研究発表が!! 暑くなると、のんびりした性格になるってこと?

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学術誌”Nature Human Behaviour”で「気候によって性格が変わる」事が発表されています。

発表の内容は、「温暖な気候では、のんびりした性格になる」というものです。

そもそも性格はどう分けられるのでしょうか?

本当に気候で性格が変わるのでしょうか?

性格って、どう分けられる?

今でも血液型や星座などで性格を分類していますが、

19世紀から研究者の間で、いろいろな分類で分けられています。

有名なところでは、ドイツのエルンスト・クレッチマーは、精神病患者の分析から患者の体型による性格の違いを

・循環型気質
・分裂型気質
・粘着型気質

の3つに分類しました。

循環型気質

肥満型
社交的な時もあれば、静かな時もあり、これが交互に出る。

分裂型気質

細身型
非社交的で内気、繊細で物事を気にしやすい。

粘着型気質

闘争型(筋肉質)
粘り強くて几帳面、物事に凝るぶん融通がきかない。

スイスの精神科医であった、カール・グスタフ・ユングは、

何かを感じ取って理解する性格の分類として、

・思考型
・直観型
・感覚型
・感情型

という4つに分け、

心のエネルギーを向ける方向として、

・内向的
・外交的

という2つに分けて、それぞれを組み合わせた8つの性格で分類しています。

思考型で外交的

何事も確実にこなし、やり遂げるタイプだが、感情が薄く人間味に欠ける。

直感型で外交的

達成感や支配・挑戦に強い意欲を示すが、飽きっぽい。

感覚型で外交的

何事も楽しもうとするが、自分勝手ではなく周囲の事も考える。

感情型で外交的

社交的で、他の意見を素直に取り入れて自分の気持ちをコントロールできるが、他人の意見に流されやすい。

思考型で内交的

独自性が強く深く考えるタイプで、周囲には理解されない。

直感型で内交的

自分の世界に入り、夢ばかり見ているため、変人扱いを受ける。

感覚型で内交的

独自の感性があり、不思議ちゃんタイプ。周りに理解が得られない事に悩む。

感情型で内交的

頑固で感情の起伏が激しい。自分の価値観に合わない事に猛烈な反発をする。

その他、ディルタイ、シュプランガー、エーリヒ・フロム、カレン・ホーナイなど様々な研究者が性格の分類をしています。

中には、性格は分類などできず、人間は潜在的にいろいろな要素を持っていて、

環境や状況によってその都度、行動や思考が変わるだけという研究家もいます。

私も十数種類の心理学の講習会に参加し試験を受けてきていますが、

性格を題材にした講習では、受けるたびにサンプルとして自分の性格を分類されます。

結果は、いつも似たような感じになりますが、自分では納得いかない事が多く(笑)

「自分がみている自分」と「他人がみている自分」が違う事にいつもショックを受けます(笑)

性格は気候に影響されている?

よく、「暖かい地域の人はのんびりしている」「寒い地域の人はしっかりしている」と言われますよね?

日本でみると「九州の人は大雑把だけど、東北の人は細かい」

とか、

ヨーロッパでも「南のイタリア人は細かい事は気にしないけど、北のドイツ人は細かいところに目が行く」

とも言われますよね?

フランスの哲学者・モンテスキューが1748年に出版した「法の精神」では、当時の医学的知識に基づき、

「北の冷たい空気はファイバーを収縮させ血流も増加させる事で、寒い風土の人々は勇敢である」

「暑い気候が人々を無関心かつ受動的にする」

と、語っています。

昨年11月に刊行された学術誌『Nature Human Behaviour』では、

環境温度は個人の性格に影響を及ぼす「極めて重要な要因」だと、

中国・オーストラリア・イギリス・アメリカを拠点とする心理学者たちが報告しています。

研究を報告した心理学者たちは、

22℃前後の快適な気温で育った人々は、極端に寒暖の厳しい気温の中で育った人々に比べて、

社交性・協調性・統制性・情緒的安定性・自己成長・外向性・開放性に関する性格因子で高いレベルを獲得する事を発見しました。

さらに、この研究者たちは、59の都市で12,499地点で気象データを収集し、

「穏やかな気候下で幼少期を過ごす事」と「協調性があって外交的な大人になる事」

には、極めて強い関連がある事を発見したとされています。

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なぜ、性格は気候に影響される?

なぜ気候が性格に影響を及ぼすのか?というと、前述の研究者たちは、

「快適な気温は、外出しやすく社会的なコミュニケーションが多くなるが、寒暖の厳しい気温の中では家に閉じこもりがちになり、社会的なコミュニケーションが限定されるので、社交性や協調性などの学習ができない」

と、仮説を立てています。

また、これと同じような説として、オックスフォード大学の社会心理学者ポール・ヴァンランゲ氏は、

「気温が高い地域は、食料や薪を蓄えたり、冬支度をしないで済むので、自らを律する気持ちが薄れ気ままな生活が送れる」

と論文の中で発表しています。

「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」というラジオ番組で、

「原始時代では、暖かい地域は果物などの食物が豊富にあるため、時間や場所の管理をしなくても食べ物に困らないが、寒い地域は食物が手に入らない時期や場所があるので、細かく管理をしないと生死に関わる」

という本の内容を紹介していた事を思い出します。

このように、暖かい地域と寒い地域では、確かに性格の違いがあるようで、

快適な暖かい地域では「のんびりした性格」になるという結論に達しています。

暑くなると性格が変わる?

かに、生活している地域の気温によって性格は変わるようですが、

これは生まれてからずっと同じ環境で過ごしてきた場合に起こる現象のようで、

前述のレントフロウ氏は

「気候によって変化が起きるとしても、それには何世代もかかるでしょう」

と、述べています。

「暑くなる」と言っても、季節の温度変化として「夏になったらのんびりした性格になる」というものでは無さそうです。

それも、ヨーロッパ全域やアメリカなどの広い地域ではなく、

日本という狭い国土では、一般に言われているより気候の影響は少ないようです。

日本では待ち合わせ時間に遅れて来る沖縄の「ウチナー時間」が、暖かい地方のルーズさを表す代名詞のようになっていますが、

寒い地域である、東北宮城にも「待ち合わせ時間に家を出る」という「仙台時間」というものがあります。

ルーズな性格というのは気候の違いではなく、都市の規模や人口構成、産業の違いなどで決定されていると思います。

例えば、時間のルーズさは、

移動手段で決まった時間が必要な公共交通機関を利用するか?
時間を決めなくていい自家用車を利用するか?

などでも変わってくると思いますし、

性格として、

のんびりしているのか?
ピリピリしているのか?

などは、個人差によるものが大きいと思います。

性格は気候に影響されるという研究発表が!暑くなると、のんびりした性格になるってこと? まとめ

まとめ

1 性格ってどう分けられる?
19世紀から研究者の間で、いろいろな分類で分けられています。
※エルンスト・クレッチマーとカール・グスタフ・ユングの性格分類を紹介。
中には、性格は分類などできず、人間は潜在的にいろいろな要素を持っていて、環境や状況によってその都度、行動や思考が変わるだけという研究家もいます。

2 性格は気候に影響されている?
フランスの哲学者・モンテスキューや前述の研究者たちは、環境温度は個人の性格に影響を及ぼす「極めて重要な要因」だと報告しています。

3 なぜ、性格は気候に影響される?
研究者たちは、快適な暖かい地域では「のんびりした性格」になるという結論に達しています。

4 暑くなると性格が変わる?
生まれてからずっと同じ環境で過ごしてきた場合に起こる現象で、「暑くなる」と言っても季節の温度変化として「夏になったらのんびりした性格になる」というものでは無さそうです。

気候で性格が変わるというのは、

夏に暑くなる事で変わるわけではないのがわかって安心しました。

しかし、夏の暑さは動く事を億劫にして、何でも面倒臭くなってしまう事は確かです。

集中力を無くして、仕事などの失敗に繋がらないように注意して下さいね♪

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