患者さんに鼻うがいをオススメすると、
「鼻うがいは痛いから・・・」
と、よく言われますが、
痛くなる原因の9割は洗浄液の問題です。
では、痛くない洗浄液ってあるのでしょうか?
市販品と自作の洗浄液を考えてみましょう!
目次
鼻うがいが痛い?洗浄液はどうしてます?
洗浄液が原因で、鼻うがいが痛いのは、
・洗浄液の温度
・洗浄液の成分
という2つの条件が左右します。
鼻うがいの洗浄液としては、市販のものがいろいろありますが、
そのほとんどは、痛くならない成分で作ってあります。
ただし、使う環境によっては痛く感じる時もあります。
これは、使う時の温度が問題で、
少し温めて使うと解決できますので、一番手ごろだと思います。
ただし、市販品の一番の問題点は・・・
不味い事です(笑)
味が不味かったり、ミントの臭いが鼻から取れなかったり・・・
私は市販品の味より塩味の方が好きなので、
自作で洗浄液を作って使っていました。
(今は普通の水道水でもできるようになりました!)
ただ、お湯と塩を混ぜるだけなのでお手軽ですし、
1回のコストも0コンマ何円で治まりますし、
使い終わったら、庭の除草剤にも使えますし(ドケチ(笑))
かなり得な方法です。
今から鼻うがいを始める方は、
両方使ってみて、自分の好みで選ぶと良いと思います。
今回は
痛くない鼻うがい洗浄液を自作するポイントを説明いたします。
痛くない鼻うがい洗浄液を作るポイント!
痛くない鼻うがい洗浄液のポイントは2つです。
①体温と同じぐらいの温度にする
鼻うがいが痛いのは、水を常温でそのまま使って
冷たい水と体温との温度差の刺激で痛いのです。
温度差は、水風呂にいきなり飛び込むのと、
ぬるま湯に飛び込む事を
想像していただければ分かりやすいかと思います。
お湯の温度は、体温と同じくらい(35~38度ほど)の
ぬるま湯なら刺激が少なく痛みが出なくて済みます。
いちいち温度を測るのは面倒な方は、お湯を触ってみて
「ん・・・ちょっとぬるいかな?」
というぐらいの温度が適温です。
台所や洗面台でお湯が出る設備のあるご家庭では
設定してあるお湯の温度は40~42度でしょうから
少しだけ冷まして使うと良いですね。
理想は1回沸騰させてカルキを飛ばした方が良いのですが、
個人的な感想としては、
水道水そのままでもカルキとしての刺激は少ないですし、
ニオイもそんなに気になりません。
どうしても刺激やニオイが気になる方は
沸騰させてカルキを飛ばしたお湯を使うか、
ミネラルウォーターを使ってみて下さい。
②体液と同じ塩分濃度にする
鼻うがいをして痛く感じるのは
人間の体の体液と鼻うがい液の塩分濃度の差でおこる
浸透圧も原因です。
という事は
人間の体液と同じ塩分濃度で鼻うがいをすれば
浸透圧が起こらないため痛くないわけです。
人間の体液の塩分濃度は0.9%ですので、
鼻うがいの液も0.9~1%にします。
お湯100ccに対して、1g弱の食塩を混ぜて下さい。
お湯200ccだと塩2g弱、
お湯300ccなら塩3g弱(小さじ一杯弱)
という事です。
ここで注意してもらいたいのは、
アジシオやだし塩などのように
不純物を含んでいるような塩は使わないで下さい。
私は
「もしかしたら美味しいかもしれない♪」(笑)
と思って、ダシの入った塩で試した事がありますが、
鼻にニオイや違和感が残って気持ち悪かったです(泣)
よくよく考えると、
鼻に異物が残ると炎症などを起こして
病気につながるかもしれない・・・
と、思いつき1回で止めました。
鼻うがいに美味しさは求めない方が良いですね(笑)
普通にお店で売っている食塩で大丈夫ですので、
できるだけ純粋な塩を使って下さい。
鼻うがいが痛い原因の9割は洗浄液?痛くない洗浄液に必要な2つの条件とは? まとめ
1 鼻うがいが痛い?洗浄液はどうしてます?
鼻うがいが痛いのは、
・洗浄液の温度
・洗浄液の成分
という2つの条件が左右する。
2 痛くない鼻うがい洗浄液を作るポイント!
①体温と同じぐらいの温度にする
お湯の温度は、体温と同じくらい(35~38度ほど)
②体液と同じ塩分濃度にする
お湯100ccに対して、1g弱の食塩を混ぜて下さい。
インフルエンザや普通の風邪の予防として、
鼻うがいはすごく効果的な予防法です。
私が担当する患者さんやそのご家族にも
風邪の予防ととして、鼻うがい勧める事が多いのですが・・・
これが、なかなか続かないんです(泣)
続かない理由のほとんどは
「痛いから・・・」
なんですね。
確かに私も始めた頃はかなり痛かったですから、
毎日「もう止めよう・・・」
って思いながら続けていましたが、
勉強して、痛くない鼻うがいの方法を見付けました!
仕事に必要な知識だから勉強したのならカッコいいですけど、
ただ単に、自分が痛かったから勉強しただけなんで、
偉そうには言えないんですが(笑)
慣れてしまえば、
冷たかろうが、
ただの水だろうが、
ぜんぜん痛くなくなるんです!
そこまで到達するまでに止めてしまう方が多いですね。
そこで、この方法を勧めると
「おー!これなら痛くないね!」
って、また始めて下さいます。
皆さんも慣れるなでは、
この方法で鼻うがいを続けてみて下さいね♪