我々が関わらせていただいている患者さんも
インフルエンザなど、感染性の病気が流行る時期です。
感染性の病気の予防に鼻うがいは非常に有効です。
今回は、洗面器を使った鼻うがいをご紹介したいと思います。
目次
まずは準備しましょう!
今回は洗面器を使う鼻うがいの方法を説明致します。
洗面器を準備しよう!
まずは洗面器を準備します。
この洗面器に鼻うがいの洗浄液を貯めて、
手ですくって使いますので、
ご自分の使いやすい大きさの洗面器を準備して下さい。
洗浄液を作ろう!
次に、鼻うがいで使う洗浄液を準備します。
洗浄液は、市販のものも、いろいろ売っているので、
市販のものを使っても良いのですが、
もし、買った後にすぐ止めたらもったいないです(泣)
それに、市販の洗浄液は不味かったり、ミントの臭いが鼻から取れなかったりして、
ぶっちゃけ塩味の方が、よっぽど美味しい?(笑)ので、
洗浄液も自作で作る事をおススメします。
痛くならない鼻うがい洗浄液を作るためには、
・人間の体温と同じくらいのお湯
・お湯に対して人間の体液の塩分濃度と同じくらいの食塩
を準備して下さい。
具体的には、
・36℃~38℃のぬるま湯(体温と同じくらいの温度)
・お湯に対して0.9%の量の食塩(人間の体液と同じ濃度)
で作ります。
例えば、
お湯300ccならば食塩2.7g
という事です。
食塩がグラム単位しか測れないのなら、3gでも大丈夫です。
これを混ぜ合わせた溶液が洗浄液になります。
めっちゃ簡単でしょ?
怖がらなくて大丈夫です。
お教えした通りの洗浄液を作っていれば
ぜ~んぜん痛くありません。
勇気を持ってチャレンジしましょう!
慣れて鼻の奥まで洗浄液を入れられる
上級者になったら
口の中まで通しましょう!
注意点は強く吸い込み過ぎて
ムセないようにする事だけです。
口の中まで通すコツは下記でお話しします。
市販の製品を使う場合
薬局やドラッグストアで
専用の器具や洗浄液が売っている事をお話ししましたが、
温めて使うものや、器具のセッティングが必要なものなど
使い方は品物によって様々です。
市販の器具や洗浄液をお使いの場合は、
使用上の注意をよく読んで、
用法・用量を守ってお使い下さい。
洗面器を使用する方法
では、鼻うがいを洗面器で行う方法を説明します。
洗面器を使う場合は、
洗浄液を手ですくって、
鼻の穴から吸いこみます。
初心者のうちは、様子をみながらゆっくり吸い込みましょう。
最初は鼻の入り口まで吸い込む練習から始めて、
少しずつ奥まで吸い込めるように心掛けながらやります。
慣れてきて上級者になったら、
鼻の奥から口の中に通します。
心配しなくても慣れてしまえば、
どうって事ありません(笑)
初心者編
①作った洗浄液を洗面器に貯めます。
②片手で洗浄液をすくいます。
③もう一方の手でどちらかの鼻の穴をふさぎます。
④手ですくった洗浄液を空いている方の片鼻で吸います。
⑤鼻から少し息を吹き出しながら洗浄液を吹き出します。
⑥これを3回繰り返します。
⑦もう一方の鼻の穴で①~⑥を行います。
コツとしては、いきなり強く吸い込まない事です。
最初は、鼻の入り口まで吸い込めれば成功です!
一回一回やる度に、少しずつ奥まで吸い込みます。
洗浄液がどこまで入って来るかは、鼻の中の感覚で分かります。
一番奥まで吸い込めるようになったら、ちょろっと口の中に出てきます。
口の中に出てきたら、塩味を感じますからすぐ分かります。
ここまで出来るようになったら、いよいよ次は上級編です!!
上級者編
①作った洗浄液を洗面器に貯めます。
②両手で洗浄液をすくいます。
③手ですくった洗浄液を両鼻で吸います。
④さらに吸い込み鼻から口の中に出します。
⑤ノドに出した洗浄液を口から出します。
⑥これを3回繰り返します。
口の中まで通すコツとしては、
初級編で口の中までちょろっと出てきて
口の中に塩味がするところまで出来ていれば
そのまま勇気を持って吸い込むだけです。
ここでもいきなり強く吸い込むと
ノドまで入って、必ずムセます(笑)
様子をみながら少しずつ口の中まで通す量を増やしていきましょう!
口の中にちょろっと出て来る状態から口の中に通すまでには、
そんなに大きな違いは無いんですが、
口の中まで通す事が出来た時は、
何か壁を越えたような気がして、ちょっとした幸せを感じます(笑)
痛くない鼻うがいは洗面器でできる?これさえ守れば意外にかんたん! まとめ
1 まずは準備しましょう!
洗面器を使う鼻うがいの方法
①洗面器を準備しよう!
ご自分の使いやすい大きさの洗面器を準備して下さい。
②洗浄液を作ろう!
・36℃~38℃のぬるま湯(体温と同じくらいの温度)
・お湯に対して0.9%の量の食塩(人間の体液と同じ濃度)
2 怖がらなくて大丈夫です。
お教えした通りの洗浄液を作っていれば、ぜ~んぜん痛くありません。
①市販の製品を使う場合
使い方は品物によって様々。用法・用量を守ってお使い下さい。
②洗面器を使用する方法
洗面器を使う場合は、洗浄液を手ですくって、鼻の穴から吸いこみます。
・初心者編:コツとしては、いきなり強く吸い込まない。
・上級者編:口の中に塩味がするところまで出来ていればそのまま
勇気を持って吸い込むだけ。
どうですか?
上手くできそうですか?
今回は、洗面器を使って素手ですくう鼻うがいをご紹介しましたが、
ディスペンサーやドレッシングボトルを使って器具を自作する方法もあります。
インフルエンザはもちろんですが、
普通の風邪への対策として、かなり効果の高い予防法です。
私はこの鼻うがいを始めてから全く風邪をひかなくなりました。
今の時期だけではなく1年中続けると、風邪をひかなくて済みますので、
まだやった事の無い方は、一度試してみて下さいね ♪