患者さんに鼻うがいをオススメすると、
「鼻うがいって痛いんでしょ?」
と言われます。
あなたも、鼻うがいは、痛くて難しいものだと思っていませんか?
痛くない洗浄液を作って、器具を使えば、誰でも簡単にできます!
今回は自作の器具を使った痛くない鼻うがいの方法を説明したいと思います。
目次
まずは準備しましょう!
鼻うがいを始める前に、器具と洗浄液を準備します。
市販のものも、器具と洗浄機がセットでいろいろ売っているので、
市販のものを使っても良いのですが、
もし、買った後にすぐ止めたら完全に無駄になります(泣)
自作の器具なら100円で済みますから、
もしすぐやめたとしても傷は浅いです。
鼻うがいで使わなかったら、他の用途でも使えますし!
と言っても、鼻うがいで使った容器を食べ物には使いたくないですが(笑)
それと、市販の洗浄液は不味かったり、鼻からミントの臭いが取れなかったりして、
ぶっちゃけ塩味の方が、よっぽど美味しい?(笑)ので、
私的には、洗浄液も自作で作る事をおススメします。
今回は、ディスペンサーやドレッシングボトルを
使ってできる方法を説明します。
100均で、ディスペンサーやドレッシングボトルを買ってくる
ディスペンサーやドレッシングボトルは、
100均などで売っていますので、
容量が100ccほどの小さめのものを買ってきて、
吹き出し口を使いやすい長さにカットして使います。
洗浄液を作る
次に、鼻うがいで使う洗浄液を準備します。
痛くならない鼻うがい洗浄液を作るためには、
・人間の体温と同じくらいのお湯
・お湯に対して人間の体液の塩分濃度と同じくらいの食塩
が必要です。
具体的には、
・36℃~38℃のぬるま湯(体温と同じくらいの温度)
・お湯に対して0.9%の量の食塩(人間の体液と同じ濃度)
で作ります。
例えば、
お湯100ccならば食塩0.9g
という事です。
グラム単位しか測れないのなら、1gでも大丈夫です。
これを混ぜ合わせた溶液が洗浄液になります。
では、さっそく実践しましょう!
ディスペンサーやドレッシングボトルを使う場合は、
ボトルの真ん中あたりを握力で握りつぶして押さえ、
押さえた圧力で出口から出てくる水圧を利用します。
初心者のうちは様子をみながら
ゆっくり圧力をかけましょう。
鼻うがい液が少し出てきて、
鼻の穴の入り口が濡れる程度から練習しましょう。
慣れてきて、上級者になったら
やや強く圧力をかけて、鼻に鼻うがい液を貯め
あとは自力で鼻うがい液を口の中まで吸い込みましょう。
※注意!絶対に上を向いて行わないで下さい。
上を向いて鼻に水分を注入すると、
耳管などに水分が入る可能性が高くなりますし、
ノドに直接流れこんでくる場合があります。
私も最初に使った時に、上を向いた方が入れやすかったので
上を向いて鼻に鼻うがい液を注入したのですが、
思いっきりノドまで通ってしまい激しくムセました(笑)
必ず下を向いて、ボトルの圧力で鼻に液を入れて下さい。
初心者編
①鼻うがい液をボトルに目一杯に入れます。
※目一杯入れないとボトルを押さえても洗浄液が出てきません。
②ボトルの口を片鼻に差し込みます。
③もう一方の鼻の穴を手でふさぎます。
④ボトルを握り圧力をかけます。
⑤「エーーーー」と声を出しながら、
ボトルの口から出る量を調整しつつ鼻の中に液を入れます。
※声を出すのは、耳管に洗浄液が入らないようにするためです。
⑥鼻から少し息を吹き出し、そのまま液を吹き出します。
⑦これを3回繰り返します。
⑧もう一方の鼻の穴で①~⑦を行います。
最初は鼻の中に
「洗浄液が入ったな~」
というぐらいの感覚で良いです。
毎回、やる度に少しずつ圧力を高めて鼻の奥まで洗浄液を入れていきましょう。
一番鼻の奥まではいったら、ちょろっとだけ口の中に洗浄液が出て来ます。
洗浄液が口の中まで出てきたら、塩味が口の中に広がりますので、
すぐ分かります。
ここまできたら、上級編に進んで大丈夫です!
上級者編
①鼻うがい液をボトルに目一杯に入れます。
※目一杯入れないとボトルを押さえても出てきません。
②ボトルの口を片鼻に差し込みます。
③もう一方の鼻の穴を手でふさぎます。
④ボトルを握り圧力をかけます。
⑤「エーーーー」と声を出しながら、
ボトルの口から出る量を調整しつつ鼻の中に液を入れます。
※声を出すのは、耳管に洗浄液が入らないようにするためです。
⑥吸う強さを調整しながら鼻うがい液が
鼻の中いっぱいに貯まるまで入れます。
⑦そのまま吸い込み、口の中まで鼻うがい液を通します。
⑧口の中に出した液を口から出します。
⑨これを3回繰り返します。
⑩片方の鼻の穴で①~⑨を行います。
コツは、
初級編で、口の中に塩味が広がるまで出来ていれば
そのまま勇気を持って吸い込めば良いだけです。
口の中に塩味が広がるレベルから、
口の中まで吸い込めるようになった時は、
何か壁を越えたような感じがして、
プチ幸せを感じられますよ(笑)
痛くない鼻うがいは器具を使えばかんたん!自作の器具で大丈夫! まとめ
1 まずは準備しましょう!
私的には、洗浄液も自作で作る事をおススメします。
①100均で、ディスペンサーやドレッシングボトルを買ってくる
容量が100ccほどの小さめのものを買ってきて、
吹き出し口を使いやすい長さにカットして使います。
②洗浄液を作る
・36℃~38℃のぬるま湯(体温と同じくらいの温度)
・お湯に対して0.9%の量の食塩(人間の体液と同じ濃度)
2 では、さっそく実践しましょう!
必ず下を向いて、ボトルの圧力で鼻に液を入れて下さい。
①初心者編
毎回、やる度に少しずつ圧力を高めて鼻の奥まで洗浄液を入れて
いきましょう。
②上級者編
口の中に塩味が広がるまで出来ていれば、そのまま勇気を持って
吸い込めば良いだけです。
どうですか?
上手くできましたか?
最初はなかなか上手くいきませんが、
慣れて来ると何の苦もなくできるようになります。
器具を使うのが苦手な方は、
手ですくって鼻うがいをする方法もありますので
そちらも試してみると良いと思います。
私なんかは慣れ過ぎて、
顔を洗う時に無意識に鼻で水を吸い込んでしまいます(笑)
慣れるまでそんなに期間はかかりませんので、
頑張って継続して下さいね ♪