夏の暑さで高齢者の食欲が落ちる?暑さ以外にも原因が?食欲不振の6つの原因と対策とは?

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暑くなると、我々も食欲が落ちますが、

私が関わっている高齢者の皆さんも、この季節になると食欲が落ちてしまいます。

食欲不振を解決するため、個々のかかりつけ医や栄養士と相談しながら、いつもいろいろな方法を試しています。

我々の食欲が落ちるのと、高齢者の食欲が落ちるのは同じなのでしょうか?

それとも、他にも原因があるのでしょうか?

食欲を出させるには、どうすれば良いのでしょうか?

食欲が落ちる原因は、我々も高齢者も同じ?

夏の暑さで食欲が落ちる原因としては、

自律神経の乱れが胃腸の不調を引き起こし、身体が食べ物を受け付けなくなることが原因だと言われています。

ただ、高齢者の食欲が落ちるのは、この自律神経の乱れだけではなく、高齢者に特有の原因もあります。

高齢者の食欲が落ちるのは、

・自律神経の乱れ
・脳の機能低下
・味覚の低下
・内臓機能の低下
・運動不足
・姿勢の不良

など、6つの原因が挙げられます。

自律神経の乱れ

身体を正常に保つために働く自律神経が夏の暑さで乱れ、食欲不振に繋がりますが、
特に高齢者は、温度を感じる感覚などが低下するため、暑さを感じにくくなります。

ただし、暑さを感じにくくなっているだけで、身体は暑さでダメージを受けていますので、自律神経の乱れも強くなります。

また、自宅からあまり動かないため、運動不足になりがちで、
質の良い睡眠がとれず、昼夜逆転など不規則な生活になる事が多く、
さらに自律神経を乱す原因になります。

脳の機能低下

空腹感や満腹感は、脳の視床下部というところがコントロールしていますが、
高齢になると、脳の機能が低下するので、視床下部の機能も低下します。

視床下部の機能が低下すると、少ししか食べていないのに満腹感を感じたり、食べ物を食べなくても空腹感を感じにくくなります。

味覚の低下

高齢になると、神経の機能が低下し、全身の感覚も弱くなります。

全身の感覚が弱くなるという事は、舌の感覚も弱くなるという事で、
味を感じにくくなり、
食べ物を不味く感じてしまい、食欲不振に繋がります。

また、高齢者になると内臓機能の低下により、栄養素を吸収しにくくなり、味覚障害の原因となる亜鉛の摂取不足に繋がります。

内臓機能の低下

高齢になると、内臓の機能も低下します。

内臓の機能が低下すると、食べたものの消化も悪くなり、胃もたれや膨満感に繋がって、食欲不振の原因となります。

また、内臓機能の低下は栄養素の吸収も弱くなるため、栄養不足が倦怠感などにつながる事も食欲不振につながります。

運動不足

高齢になると、外出が少なくなり、活動量が著しく少なくなります。

活動量が低下すると、運動不足でエネルギー消費が少なくなり、身体が食物を欲しなくなる事で食欲不振に繋がります。

また、運動不足により、関節痛などの身体の痛みが強くなり、痛みの辛さで食欲不振に繋がる事もあります。

姿勢の不良

高齢になると、全身の筋力が低下します。

全身の筋力が低下すると、姿勢が悪くなり、座っている時も前かがみになります。

座る時に前かがみになると、胃を圧迫してしまい、食欲不振に繋がります。

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食欲を出させるには、どうすればいい?

高齢者の食欲不振を解消するには、前述で挙げた6つの問題点を解決すれば良いという事になります。

自律神経の乱れへの対策

自律神経の乱れを改善するには、

・規則正しい生活
・適度な運動

が大事になります。

地域の交流やデイサービスなどを利用する事で、規則正しい生活ができるようになりますし、適度な運動量も確保することができます。

さらに、他の高齢者と交流し、一緒に食事をする事で、食欲を増進する効果もあります。

もちろん、家族みんなで楽しく食事する事も非常に大事です。

また、高齢者は暑さを感じにくくなっており、エアコンを嫌う方が多いですが、

温度設定を2~3度上げるなど調整に注意したり、ドライを使用するなどの環境温度の調整も自律神経を乱さないため、非常に大事な要素です。

脳の機能低下への対策

視床下部の機能低下で、少ししか食べていなくても満腹感を感じる場合は、1回の食事のを少なくして回数を増やすと、適切な量を取れるようになります。

また、食物が多量にあると、それだけで食欲を無くしますので、量を少なくする事で食欲を無くさないようにもできます。

また、空腹感を感じにくくなっている場合は、食事の時間を決めて、決めた時間には必ず食事を摂るようにすると良いです。

味覚の低下への対策

味を感じないからといって、調味料を多くして味を濃くすると、塩分や糖分の摂り過ぎにつながりますので、おすすめできません。

味の8割は嗅覚で決まる「レトロネーザル」という説もあり、匂いは味を感じるために重要なものです。

味を濃くせず、ダシや薬味などで香りを強調して、味を引き立てるようにすると食欲が増進します。

さらに、味覚細胞を作るために必要な亜鉛を多く含んだ食物(牡蠣、レバー、牛肉、チーズなど)を意識して食べる事も大事です。

ファーストフードやインスタント食品には、亜鉛の吸収を阻害する添加物が含まれているものもありますので、多量に食べない方が良いです。

内臓機能の低下への対策

内臓機能の低下での消化不良を防ぐためには、消化の良い食物を摂ると同時に、1回の食事量を少なくする事が大事です。

食事の量を少なくする事で、胃もたれや膨満感を軽減する事ができますし、
少量でいろいろな食材を摂る事で、バランスの良い栄養摂取ができ、倦怠感などの予防もできます。

運動不足への対策

運動不足を改善するためには、散歩やジョギングなどの運動習慣を身に付ける事が一番ですが、

高齢者になってから運動習慣を身に付けるのは非常に大変です。

自宅に閉じこもらず、外出の機会を増やすだけでも身体のエネルギーを消費して、食欲が出て来ます。

さらに、外出する事で気分転換にもなり、食欲増進につながります。

姿勢不良への対策

とりあえず姿勢の悪さを改善するためには、前かがみや後ろに傾き過ぎる姿勢を防げる椅子やテーブルを使う事です。

床に座ったり、ソファーに座るのは姿勢が崩れがちになりますので、

しっかりしたダイニングチェアやテーブルを使用して、高さを調節し、

背もたれに背中が付くように姿勢を整えて食事を摂ると食欲の減退を防げます。

姿勢の不良は、腹筋や背筋の筋力低下で起こりますので、根本から改善するには筋力低下を防ぐための筋力トレーニングが最適ですが、

高齢者が筋力トレーニングを続ける事はかなり難しいです。


座っている時や歩く時に、背筋を伸ばす姿勢を意識するだけでも、姿勢の改善に繋がりますので、正しい姿勢を意識しながら生活しましょう。

デイケアなどでリハビリを受けている方は、担当セラピストに相談して、座位姿勢を整えてもらえるようにしてもらって下さい。

  

夏の暑さで高齢者の食欲が落ちる?暑さ以外にも原因が?食欲不振の6つの原因と対策とは? まとめ

まとめ

1 食欲が落ちる原因は、我々も高齢者も同じ?
高齢者の食欲が落ちるのは、夏の暑さでの自律神経の乱れだけではなく、高齢者に特有の原因もあります。
高齢者の食欲が落ちるのは、自律神経の乱れ・脳の機能低下・味覚の低下・内臓機能の低下・運動不足・姿勢の不良など、6つの原因が挙げられます。

2 食欲を出させるには、どうすればいい?
高齢者の食欲不振を解消するには、前述で挙げた6つの問題点を解決すれば良いという事になります。

・自律神経の乱れへの対策
自律神経の乱れを改善するには、規則正しい生活・適度な運動が大事になります。
環境温度の調整も自律神経を乱さないため、非常に大事な要素です。

・脳の機能低下への対策
少ししか食べていなくても満腹感を感じる場合は、1回の食事の量を少なくして回数を増やすと、適切な量を取れるようになります。
空腹感を感じにくくなっている場合は、食事の時間を決めて、決めた時間には必ず食事を摂るようにすると良いです。

・味覚の低下への対策
味を濃くせず、ダシや薬味などで香りを強調して、味を引き立てるようにすると食欲が増進します。
さらに、味覚細胞を作るために必要な亜鉛を多く含んだ食物(牡蠣、レバー、牛肉、チーズなど)を意識して食べる事も大事です。

・内臓機能の低下への対策
消化の良い食物を摂ると同時に、1回の食事量を少なくする事が大事です。

・運動不足への対策
自宅に閉じこもらず、外出の機会を増やすだけでも身体のエネルギーを消費して、食欲が出て来ます。

・姿勢不良への対策
とりあえず姿勢の悪さを改善するためには、前かがみや後ろに傾き過ぎる姿勢を防げる椅子やテーブルを使う事です。
座っている時や歩く時に、背筋を伸ばす姿勢を意識するだけでも、姿勢の改善に繋がりますので、正しい姿勢を意識しながら生活しましょう。

高齢者の食欲不振は、体力を奪うだけではなく、病気の悪化や命を奪う原因となります。

さらに、自分の体調に疎いのも高齢者の特徴ですので、周りの人達が体調不良に気付いてあげる事が非常に大事になります。

高齢者を家族に持つ方々は、こまめにコミュニケーションを取るよう心掛けて下さいね!

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