長引く咳 それは夏風邪じゃないかもしれません もしかしたら命に関わる病気かも?!

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暑くなってきて薄着になり、寝冷えで体調を崩していませんか?

ノドも痛くなり、咳が長引いているとしたら、それは夏風邪ではないかもしれません。

長引く咳は、いろいろな病気の可能性があります。

いったいどんな病気の可能性があるのでしょうか?

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夏風邪とは?

そもそも風邪とは病気の名前ではなく、数日から数週間の短期間に熱・咳・鼻水・痰などの症状が続くものの総称です。

夏風邪とは、梅雨から夏にかけて、風邪の症状が出るものを言います。

原因のほとんどは、ウイルス感染症によるもので、夏風邪に多いのは、

・アデノウイルス
・コクサッキーウイルス
・エンテロウイルス

などのウイルスが挙げられます。

これらのウイルスは、高温多湿を好み、夏バテなどで体力が落ちていると免疫力が低下して、感染しやすくなります。

夏風邪にみられる症状は、ノドや気管の炎症に加えて、下痢や腹痛を伴う事が多く、まれに結膜炎や発疹がみられる事があります。

長引く咳は夏風邪じゃない?

ウイルス感染による風邪症状は、ウイルスが増殖できる2週間ほどしか出ません。

もし、2週間以上咳が続いているとしたら、それは風邪ではない可能性があります。

長期的に発熱を伴う風邪のような症状が続くのは、肺炎などが疑われますが、

今回は、発熱は無く、咳だけが続いている場合をピックアップしていきます。

まずは、以下の項目でセルフチェックしてみて下さい。

天気によって、咳がひどくなる

夜間(深夜・寝入りばな)に咳が出る

明け方に咳が出る(咳で目が覚める)

冷たい空気に触れると咳が出る

会話中に咳が出る

エアコンの風に反応して咳が出る

湯気に反応して咳が出る

咳が出るとなかなか止まらず、出ない時は全くでない

階段の上り下りや少しの運動で息切れがする

同世代の人と同じペースで歩くのが辛い

呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする

引用:サワイ製薬 サワイ健康推進課

この中で1つでもチェックした項目があれば、その咳は風邪ではない他の病気の可能性があります。

咳が長引く病気には何がある?

では、前項のチェック項目で可能性のある病気を、受診する病院の診療科も含めてひとつずつ解説していきます。

天気によって、咳がひどくなる

喘息(ぜんそく)

喘息の出やすい状況として、天気が悪いや天気が変わりやすい時などが挙げられます。

症状として咳だけなら「咳喘息」ですが、

息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあれば「喘息」の症状です。

天気によって咳がひどくなる方は、咳喘息や喘息かもしれませんので、呼吸器科の受診をオススメします。

気象病(きしょうびょう)

気象病とは、天気の変化で具合が悪くなる事です。
その症状には、
・頭痛
・肩こり
・耳鳴り
・めまい
などがあり、
これらの症状が出る原因のひとつとして、自律神経の乱れが挙げられますが、
自律神経の乱れで、咳が止まらない症状が出る事もあります。

ひどくなりそうなら、病院の受診をオススメします。

病気によっては、脳神経外科や心療内科にかかる必要がありますが、まずは内科を受診してドクターの指示を仰ぐ事をオススメします。

夜間(深夜・寝入りばな)に咳が出る

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

そもそも、健康な状態でも寝入りばなでだんだん眠くなってくると副交感神経が働き咳が出やすくなります。

自律神経失調症になると、自律神経のバランスが崩れるため、この副交感神経の働きも過敏になり過ぎ、咳が長く続く事があります。

病気によっては、脳神経外科や心療内科にかかる必要がありますが、まずは内科を受診してドクターの指示を仰ぐ事をオススメします。

喘息(ぜんそく)

喘息は、夜間や早朝に咳や呼吸困難が止まらないというのが最も特徴的な症状です。

症状としてヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあれば、あきらかに「喘息」ですが、

咳だけなら「咳喘息」です。

夜間に咳が出る方は喘息かもしれませんので、呼吸器科の受診をオススメします。

心不全(しんふぜん)

床についてしばらくしてから咳が止まらない場合は、心臓の病気が考えられます。

咳が出なくても息苦しさが続いたり、咳が出た時に身体を起こすと楽になる場合は、心臓の病気を疑ってみて下さい。

症状が続くようであれば、循環器科の受診をオススメします。

副鼻腔炎(ふくびくうえん)

仰向けに寝て少し経つと、ノドの奥にタンのような膿が流れ込む時は副鼻腔炎の後鼻漏という病気が疑われます。

ノドに流れ込んだ膿がノドに引っ掛かり、刺激となって咳を引き起こします。

これらの症状が出る場合は、耳鼻咽喉科に受診される事をオススメします。

明け方に咳が出る(咳で目が覚める)

喘息(ぜんそく)

咳で目覚める時は、喘息の初期症状かもしれません。

症状として咳だけなら「咳喘息」で、息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあれば「喘息」です。

放っておくと症状が悪化するかもしれませんので、呼吸器科の受診をオススメします。

逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)

逆流性食道炎は、胃の入り口がゆるくなって胃液が逆流する事で、主に胸やけ出ますが、胃酸の刺激で咳が出る事もあります。

寝てすぐよりは、寝て一定時間経ってから胸やけが起こりますので、深夜から明け方に近い時間に症状が出ます。

症状が続くようであれば、胃腸科の受診をオススメします。

冷たい空気に触れると咳が出る

喘息(ぜんそく)

喘息は、冷たい空気を吸い込む刺激でも咳が止まらなくなります。

症状として咳だけで、息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさが無くても、喘息の初期症状かもしれません。

夜間に咳が出る方は喘息かもしれませんので、呼吸器科の受診をオススメします。

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

自律神経失調症は、温度差でも症状が出ます。

急に冷たい空気に触れる温度差があると、自律神経のバランスが崩れるため、激しい咳が出る事があります。

病気によっては、脳神経外科や心療内科にかかる必要がありますが、まずは内科を受診してドクターの指示を仰ぐ事をオススメします。

会話中に咳が出る

心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)

心因性咳嗽は、ストレスが原因で咳が出る病気です。会話でストレスを感じた時にも症状が出る事があります。

ストレスによる症状の場合は、心療内科を受診して方が良いですが、ストレスによる症状は、肩こりや頭痛、下痢や便秘、睡眠障害など非常に多岐に渡りますので、
自分で判断できない場合は、まず内科のドクターに相談してみる事をオススメします。

咳喘息(せきぜんそく)

喘息は、長時間の会話などの刺激でも咳が止まらなくなります。

咳だけではなく、息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあると喘息に移行していますので、早めに呼吸器科を受診される事をオススメします。

エアコンの風に反応して咳が出る

過敏性肺炎(かびんせいはいえん)

過敏性肺炎はカビなどの異物を吸い込んで起こる病気です。

手入れをしていないエアコンでカビが繁殖し、吹き出されたカビを吸い込んで発症します。

心当たりがあれば、呼吸器科の受診をオススメします。

アトピー型喘息(あとぴーがたぜんそく)

エアコンを手入れしていないと、エアコンの中でカビやダニなどが繁殖します。

エアコンを運転して、噴出されたカビやダニを吸い込むとアレルギーの原因となります。

アレルギーで咳が止まらないという症状が出るのがアトピー型喘息です。

手入れをしていないエアコンを使い始めてから症状が出た場合は、呼吸器科を受診してみて下さい。

喘息(ぜんそく)

喘息は、エアコンを使った時の温度差でも咳が止まらなくなります。

症状として咳だけで、息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさが無くても、喘息の初期症状かもしれません。

エアコンの効いた部屋に入ったら咳が出る方は喘息かもしれませんので、呼吸器科の受診をオススメします。

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湯気に反応して咳が出る

気管支炎(きかんしえん)

気管支炎は、風邪などをきっかけに気管支の炎症が続き、咳やタンなどの症状が出ます。

湯気を吸い込んだ刺激で咳が出る事もあり、ラーメンや湯豆腐など啜りながら食べている時に咳が止まらなくなります。

心当たりがあれば、呼吸器科の受診をオススメします。

咳喘息(せきぜんそく)

喘息は、湯気の刺激でも咳が止まらなくなります。

ムセた時などのように一時的な咳ではなく、咳が出始めたら止まらないような時は咳喘息を疑ってみて下さい。

症状として咳だけなら咳喘息ですが、息の音がヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあれば喘息になっているかもしれません。

湯気で咳が止まらないような方は、呼吸器科の受診をオススメします。

咳が出るとなかなか止まらず、出ない時は全くでない

喘息(ぜんそく)

喘息は、

・天気がよくない時
・天気が変わる時
・夜間~早朝
・季節の変わり目
・気温差がはげしい時
・風邪をひいた後
・タバコの煙、強い臭いなどの刺激
・疲れている時

などの条件で症状が出ますので、この条件以外の時には咳は出ません。

これらの条件で、咳やヒューヒュー・ゼーゼーいうような息苦しさがあれば「喘息」の症状です。

これらの条件下で咳や呼吸困難が出る場合は、呼吸器科の受診をオススメします。

アトピー型喘息(あとぴーがたぜんそく)

アトピー型喘息は、アレルギーで症状が出る病気ですので、アレルギーの元(カビ・ダニ・花粉など)が無ければ症状は出ません。

不潔な場所、ホコリの多い場所など、特定の条件で症状が出る場合は、呼吸器科を受診してみて下さい。

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)

自律神経失調症は、環境や心の問題など様々な原因で起こります。

暑さ・寒さ、湿度などの環境、ストレスなどの心の問題で特定の条件で症状が出る場合は病院受診をオススメします。

病気によっては、脳神経外科や心療内科にかかる必要がありますが、まずは内科を受診してドクターの指示を仰ぐ事をオススメします。

心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)

心因性咳嗽は、ストレスが原因で咳が出る病気ですので、ストレスを感じている時にだけ症状が出ます。

ストレスによる症状の場合は、心療内科を受診して方が良いですが、
ストレスによる症状は、肩こりや頭痛、下痢や便秘、睡眠障害など非常に多岐に渡りますので、自分で判断できない場合は、まず内科のドクターに相談してみる事をオススメします。

過敏性肺炎(かびんせいはいえん)

過敏性肺炎はカビやダニなどの異物を吸い込んで起こる病気です。

カビやダニがあるような場所でしか症状が出ない場合は、この病気を疑っても良いと思います。

心当たりがあれば、呼吸器科の受診をオススメします。

階段の上り下りや少しの運動で息切れがする

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)

慢性閉塞性肺疾患には、肺が膨らんだまま縮まなくなる「肺気腫」と、
気管が狭くなって肺の空気が抜けにくくなる「慢性気管支炎」があります。

慢性閉塞性肺疾患は、階段の上り下りなどの軽い運動でも呼吸困難や咳の症状が出るのが特徴です。

主な原因は、喫煙・粉塵・大気汚染が挙げられますが、90%以上は喫煙が原因だと言われています。

長期間、喫煙の習慣がある方は呼吸器科の受診をオススメします。

運動誘発喘息(うんどうゆうはつぜんそく)

運動誘発喘息は、運動で身体の水分が蒸発して気道が収縮し、咳が誘発されます。

運動中だけでなく、運動後6時間~12時間後に喘息症状が出る事もあるので、判断が難しいです。

心当たりがあれば、呼吸器科の受診をオススメします。

同世代の人と同じペースで歩くのが辛い

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)

慢性閉塞性肺疾患は、呼吸に障害がおきる事でちょっとした運動でも呼吸困難になります。

歩くだけでも呼吸が苦しくなるので、同じ世代の人と歩いても遅れがちになります。

主な原因は、喫煙・粉塵・大気汚染が挙げられますが、90%以上は喫煙が原因だと言われています。

長期間、喫煙の習慣がある方は呼吸器科の受診をオススメします。

呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする

喘息(ぜんそく)

咳喘息の症状は咳だけですが、呼吸が「ぜいぜい、ヒューヒュー」するのであれば間違いなく喘息です。

咳喘息が悪化すると、喘息に移行する可能性が高くなりますので、注意が必要です。

「ぜいぜい、ヒューヒュー」という呼吸音で息苦しさを感じたら、すぐに呼吸器科を受診して下さい。

その他

その他、咳が止まらない病気として、

・肺がん
・結核

などがあります。

肺癌(はいがん)

肺がんの症状として、咳、呼吸困難、体重減少、痰、 血痰(血の混じった痰)、胸の痛みなどがあります。

これらの症状が出た場合は、早急に呼吸器科を受診して下さい。

結核(けっかく)

結核は、初期症状として風邪と似た咳や痰、発熱などが出て長引くことが特徴です。

進行すると、寝汗や体重減少などもあり、血痰(血の混じった痰)や吐血(血を吐く)、呼吸困難も出てきます。

結核は感染性ですので、人に感染させます。

これらの症状があった場合は、他の人に感染させないように注意して、急いで呼吸器科を受診して下さい。

長引く咳 それは夏風邪じゃないかもしれません もしかしたら命に関わる病気かも?! まとめ

まとめ

1 夏風邪とは?
夏風邪とは、梅雨から夏にかけて、風邪の症状が出るものを言います。

2 長引く咳は夏風邪じゃない?
ウイルス感染による風邪症状は、ウイルスが増殖できる2週間ほどしか出ません。もし、2週間以上咳が続いているとしたら、それは風邪ではない可能性があります。

3 咳が長引く病気には何がある?
前項のチェック項目で考えられる病気をひとつずつ解説していきます。

3.1 天気によって、咳がひどくなる
・喘息
・気象病

3.2 夜間(深夜・寝入りばな)に咳が出る
・自律神経失調症
・喘息
・心不全
・副鼻腔炎

3.3 明け方に咳が出る(咳で目が覚める)
・喘息
・逆流性食道炎

3.4 冷たい空気に触れると咳が出る
・喘息
・自律神経失調症

3.5 会話中に咳が出る
・心因性咳嗽
・咳喘息

3.6 エアコンの風に反応して咳が出る
・過敏性肺炎
・アトピー型喘息
・喘息

3.7 湯気に反応して咳が出る
・気管支炎
・咳喘息

3.8 咳が出るとなかなか止まらず、出ない時は全くでない
・喘息
・アトピー型喘息
・自律神経失調症
・心因性咳嗽
・過敏性肺炎

3.9 階段の上り下りや少しの運動で息切れがする
・慢性閉塞性肺疾患
・運動誘発喘息

3.10 同世代の人と同じペースで歩くのが辛い
・慢性閉塞性肺疾患

3.11 呼吸がぜいぜい、ヒューヒューする
・喘息

3.12 その他
・肺がん
・結核

似たような症状でも、軽い病気から命に関わる怖い病気までいろいろあります。

症状の自己判断は危険ですので、「おかしい?」と思ったら、できるだ早めに病院受診される事をオススメします。

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