病院で働きたいけど資格が無い？資格が無くても働ける医療の仕事とは？

 

 

病院で働きたいけど・・・資格を持ってないから無理なのかな？

って思っていませんか？

 

資格が無くてもできる仕事はあるのか？

 

元医療・介護・福祉専門求人アドバイザーの私が、病院求人の現状を解説していきます。

 

無資格の人は今がチャンス？空前絶後の人手不足！

私はつい最近まで、医療・介護・福祉職種専門の求人会社でアドバイザーをしていましたが、

医療・介護・福祉の求人業界は、バブルと言われるほど大変な事になっています。

 

テレビなどのメディアでもよく話題になっていますが、

現状では看護師や介護士が極端に不足しており、

完全な売り手市場で、病院・施設間で争奪戦となっています。

 

看護師・介護士が不足している裏側で注目されているのが無資格の求人で、

無資格の職種で看護師・介護士の不足を埋めようと業界が加熱しています。

 

まだ、看護師や介護士不足が叫ばれる前は無資格の求人はほとんど無く、

最低でもヘルパーぐらいは持っている事が最低条件でした。

 

しかし、現状では無資格の求人が急増していて、

私がアドバイザーをしていた求人会社でも無資格の求人を大きく取り上げていましたが、

病院側も看護師などの有資格者は施設基準として、とりあえず必要な人数を揃えておけば、

無資格の人材の方が人件費コストが安く済み、病院としてもメリットが大きいので、かなり人気がありましたね。

 

「資格は持っていないけど、病院で働きたい！」

という方は、

今が絶好のチャンスだという事です。

 

ほとんどの医療・介護の求人サイトで、資格無しの求人を扱っていますので、

「病院　求人　無資格」などのキーワードで検索するとたくさん出てきますが、

探すのが面倒な人のために、いくつか求人サイトのリンクを挙げておきます。

インディード

求人ボックス

キャリアジェット

介護求人ナビ

きらケア

かいご畑

会員登録はどこも無料ですので、登録だけでもしておけば、

条件に合った求人や新着の求人をメールでお知らせしてくれますので情報収集の効率が良くなりますし、

求人サイトはどこも、会員登録した人だけに教える条件の良い「非公開求人」というのを持っていますので、

複数のサイトで会員登録だけでもしておく事をお勧めします。

 

無資格でどんな仕事があるの？

 

無資格でも働ける職種は、

などがあります。

 

 

 

私がアドバイザーをしていた求人会社でのデータとして、

大まかに求人の多い順に並べていますが、

求人会社各社で多少順序は変わりますので、

参考程度でみて下さい。

 

では、ひとつずつ説明したいと思います。

 

 

 

 

①看護助手

病院で看護師の医療行為以外の業務をサポートをする仕事です。

 

求人としては、看護補助・ケアワーカー・介護職・病棟クラークなど、

病院でも介護職として求人が出されていますが、

呼び名は違っても、ほぼ同じ仕事だと思っていいと思います。

 

入院病棟では、

オムツ交換、排泄介助、食事・入浴介助、患者さんの輸送などが主な仕事になります。

その他、カンファレンスの参加や、介護プランの評価、年間行事の企画・運営なども行う場合があります。

 

外来では、

診察室内にあるベッドのシーツ交換や、清掃、患者さんの搬送、薬局に薬剤受け取りに行く、事務所や倉庫に物品を受け取りに行く、書類を他の部署に持って行くなどの仕事になります。

 

病院に併設されている通所では、

介護の基本業務、送迎、入浴介助、レクリエーションなどが仕事になります。

 

まずは、コミュニケーション能力の高い方ですね。

これは、病院で患者さんと接する機会が多く、お話しする事も多いので、

人と話すのが苦手な方はあまり向かないと思います。

それと、高齢者は礼儀に厳しい方が多いので、礼節は身に付けておいた方が良いですし、

小児はお母さんが一緒ですから、子供に対する態度を厳しい目で見られますので、

子供の扱い方が下手だと難しいです。

「子供が好き」というだけでは厳しいものがありますので、正しい抱っこの仕方ぐらいは身に付けておいた方が良いです。

仕事内容が体力を必要とする職種ですので、体力のある方が求められますね。

入浴介助なんかは、熱い浴室内で力仕事をしますので、

暑いのが苦手な方はボロボロになりますよ(笑)

 

 外来やデイサービスでは朝から夕方の勤務ですが、

入院病棟や施設入所担当なら夜勤もあります。

月一回ほどは勉強会など勤務後に参加しなければいけない事があり、帰りが遅くなる事があります。

勉強会などは、残業手当は付かない事が多いので、気になる人は就職を申し込む前にチェックしておいた方が良いですね。

 

夜勤手当も含めて、

都市部で１８～２０万円、地方で１４～１６万円ほどです。

 

②事務・受付

病院や併設された施設の事務を行う仕事です。

 

大きな病院では事務の人数も多いので、

受付や電話対応・経理・雑用などが主な業務ですが、

クリニックなどの小さな病院では、人手が少ないので、

電話対応・経理・雑用などに加え、

レセプト業務やカルテ管理なども行う必要があります。

小さな病院では、

人手が足りない時には、経験が浅くても、責任のある事務作業全般を任される事もあります。

仕事をゆっくり覚えたい人は大きな病院へ、

早く仕事を任されたい人は小さな病院へ行く方が良いと思います。

 

 まず、パソコンの操作は必須ですので、

パソコンが苦手な方は他の職種を考えた方が良いです。

それに、受付などでは患者さんからのクレームを受ける事もけっこうありますので、

争いごとが大きなストレスになる気の小さい方は止めておいた方が良いかもしれません。

 

 勤務時間は朝から夕方までですが、

月一回のレセプト締めの時期には残業でかなり遅くなる事を覚悟しておいた方が良いです。

 

給料は、都市部で１５～１７万円、地方で１２～１４万円ほどです。

 

③手術室の看護助手

医師・看護師が使う医療器具の洗浄や滅菌、手術室内の掃除・環境整備を行います。

 

 手術器具を仕分け・整理・滅菌するわけですが、

手術の器具は種類も多く、

担当のドクターや看護師さんで仕分けの仕方が変わったりしますので、

仕事を覚えるまでが結構大変です。

器具や作業の流れを覚えてしまえば、

あとはルーティンワークですので楽にはなりますけどね。

 

 求められる人物像は、几帳面な性格です。

器具の手入れが悪いとオペ時に大変な事になる事もありますし、

滅菌などもキチンとしないと感染症などの原因となる場合があります。

友達や家族から

「雑だよね」とか「大雑把だね」なんて言われる人は止めておいた方が良いと思います(笑)

患者さんと接する機会は、あまり無いのでコミュニケーション能力としては、

同僚と上手くやれる程度で十分です。

 

 勤務時間は、２～３交代のシフト制になっている事が多く、夜間待機もあります。

 

給料は、都市部で２０万円～２３万円、地方で１８万円～２０万円ほどです。

この仕事は賃金も良いし、

求人も意外と多いので、けっこう狙い目の職種だと思います。

 

④調理助手

病院の厨房で、簡単な調理器具の操作、切りもの、食器洗浄 配膳を行う仕事です。

 

主に、調理や配膳の業務につきますが、

献立は栄養士さん、調理は調理師さんが仕切りますので、

言われた事を言われたままやれば良い仕事です。

カンファレンス前には会議があって、意見を求められる事もあります。

 

 調理助手に求められる人材は、臨機応変さと動きの良さです。

決まった場所から動かずに同じ事をずっとやるのではなく、

厨房の中の動きに合わせて、自分で考えて動く仕事ですので、

その場、その時に臨機応変に素早く動ける方が良いですね。

逆に向かない人は、

食べ物や調理に興味が無い人や、油など食品の臭いで気分が悪くなるような方は止めておいた方が良いですね。

 

 勤務時間は、丸々１日の勤務というより、短時間のパートの募集が多いので、

長時間働けない人には良いかと思います。

 

 都市部で時給９００円～１１００円、地方で８００円～９００円ほどです。

 

⑤その他、

清掃スタッフ、透析室の整理、医療ソーシャルワーカー、地域医療連携室スタッフ、ドライバー(送迎バスや病院幹部の運転手)、医療材料配送、歯科助手、リハビリ助手

など、まだまだいろいろな仕事があります。

 

ただ、このあたりの職種は、

看護師さんが業務の中でやっている事や、業者に依頼している仕事で求人が少ないですから、

これらの仕事を狙っている方は、こまめに求人をチェックしておいた方が良いと思います。

 

病院で働きたいけど資格が無い　資格が無くても働ける医療の仕事とは？　まとめ

 

 

求人会社にアドバイザーで入っている時に、

病院の院長や人事担当者から無資格の人材に期待する声をよく聞いていました。

 

もちろん綺麗事ではなく、

有資格者と比べて給与やコストとしての利点も大きいのですが、

無資格から入って働きながら資格を取る方も多いので、

そんな人材は”やる気が違う”という評価もけっこうありました。

 

高校を卒業して、大学にも専門学校にも行く金は無いけど、医療・介護系の資格を取りたい方。

 

今は、違う仕事をしているけど、いつかは資格を取りたい方。

 

こんな方は、

病院によっては定時制の学校に通って資格を取るのを補助してくれるところもありますし、

無資格で出来る仕事から入って仕事に慣れながら資格を取るというのが、良いのではないでしょうか？

 

実は、私もサラリーマンから理学療法士になったんですが、

働きながら学校に通って資格を取り、今があります。

 

何の補助も無い状態で学校に通うというのは、

金銭的にも時間的にも体力的にもキツかったですから、

病院が補助してくれるなんて、最高の環境ですよ。

 

それに、看護師や理学療法士になってから

「こんな仕事なら他の仕事の方が良かった・・・」

なんて言う人も居ますから、

自分が目指している仕事の助手として勤めて、

一番近くで実際の仕事をみてから、

進む道を固めるというのも良い手だと思います。

 

もし、胸の中に仕舞い込んでる夢が、

医療・介護・福祉の世界なら、

人手不足の今がチャンスですよ♪