最新技術をリハビリに応用できるグッズ アンリミテッドハンドってご存知ですか?

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手足を動かす神経を、電気で刺激して筋肉を動かし、

リハビリに応用する技術は、以前から研究が進められていましたが、

センサー技術の進歩で、やっと実用的なグッズが出てきました。

早い段階で、リハビリに応用できる可能性を持つグッズ、

アンリミテッドハンド(UnlimitedHand)って、ご存知ですか?

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電気で筋肉を動かす技術とは?

電気で筋肉を動かす技術で代表的なものとは、

テレビショッピングで

「着けているだけで筋トレができる!」

「寝ているだけで、あなたもシックスパック!」

という売り文句でブームになったEMS(Electrical Muscle Stimulation)

というトレーニング器具です。

脳から筋肉に

「動かせ!」

と、命令を送る神経の伝達は、電気信号なのですが、

この筋肉を動かす神経に、機械から皮膚を介して電気を流す事で

強制的に筋肉を収縮させるのが、このEMSの原理です。

このEMSの原理を応用して、特定の筋肉だけを狙って動かし、リハビリに応用する

・DENKENの電気刺激のDRIVE

・筑波大学人工知能研究室のbioSync

などがありますが、

医療専門の器具という事もあり、一般向けに普及するのは難しい状況です。

こんな中で、一般人でも入手できる

アンリミテッドハンドというグッズがあります。

アンリミテッドハンド(UnlimitedHand)とは?

出展:Infoseek ニュース

アンリミテッドハンドとは、

玉城絵美博士が開発し、岩崎 健一氏、鎌田 富久博士と共に設立した、

東大発ベンチャー企業のH2L 株式会社が発売しているもので、

モーションセンサーと筋変位センサーが内蔵された端末を、

腕に巻きつけることで、手指の動きを捉えて、

コンピューターに入力する手指モーションキャプチャ技術と、

コンピューターからの出力を、

端末から、腕の筋肉の神経に電気を流して、

手指の筋肉を収縮させる電気刺激(EMS)コントロール技術を応用した、

ゲームコントローラーです。

UnlimitedHand

同社新製品 First VR

このアンリミテッドハンドのスゴイところは、

コンピューターからの電気信号で筋肉を動かす「出力」だけではなく、

筋肉の動きを捉えて電気信号に変換するコンピューターへの「入力」もできる事です。

テレビで放送された時は、

二人でアンリミテッドハンドを着けて、

一人が手を動かした時の筋肉の信号をアンリミテッドハンドが読み取って、

パソコンを介して、もう一人の腕に着けたアンリミテッドハンドに信号を送り、

同じ動きを再現するというデモが行われていました。

コップを持って振るなどの細かい動きも、ほぼタイムラグが無くスムーズに動かせていました。

もちろん、パソコンで組んだプログラム通りに腕を動かす事も可能で、

パソコンのアプリケーションで組んだ動きをそのまま手や指の動きとして動かせるわけです。

更に、販売価格がアマゾンで¥ 34,988と、

これだけのアイテムとしては、破格の価格で手に入る事です。

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リハビリの応用に期待!

脳梗塞や脳出血などの脳血管障害や、パーキンソン病などは、

脳に問題があるだけで、全身の筋肉や神経には問題が無い病気です。

例えれば、テレビを筋肉として、リモコンが脳だとすると、

テレビには問題は無いが、リモコンが壊れていて

チャンネルを変える命令が出せない状態だと考えていただければ…

逆に分かりにくいですか?(笑)

要するに、脳からの命令が出せないだけで筋肉には問題が無いわけですから、

脳の代わりに命令を出すものがあれば、動かない手足も動かせるわけです。

リハビリでは、手足などを動かせない脳に対して、
他力で手足を動かしてあげる事で、

脳に対して教育を行い、損傷していない脳の部分を使って手足が動かせるようにするのですが、

この時に大事なのが、体性感覚(触った時の感覚や手足の位置が分かる感覚)と、

視覚(手足がどう動いているのか目で確認する)なのですが、

このアンリミテッドハンドを使えば、

脳の代わりに、コンピューターからの出力した電気信号で筋肉を動かして、

手指の関節の位置を感じる感覚も入れられますし、

電気刺激として触った感覚も入れられます。

更に、筋肉の動きをコンピューターに入力できるので、

筋肉の動きを数値やグラフや映像として、視覚的に認識できます。

これらを一連のトレーニングプログラムとして組んでおけば、

ひとりでも、好きな時に、好きな場所で、リハビリができるようになります。

リハビリとして使用するだけではなく、

必要な動きをコンピューターから出力した電気信号で筋肉を動かす事で、

麻痺で動かない手指を動かす事が出来るようにもなります。

将来的に全身の筋肉をコントロールできるようになって、HALなどのロボット技術と組み合わせる事ができれば、

全身麻痺の方でさえ、歩いたり、ご飯を食べたりするような日常生活の動きが可能になるのです。

現在は、ゲームコントローラーとして発売されていますが、

アンリミテッドハンドのプロトタイプであるポゼストハンドは、

手指をコントロールする事で、楽器を演奏するような細かい手指の動きも出来るレベルに達していますので、

現在研究中のハード・ソフトウェアが出来上がれば、

すぐにでもリハビリや介護に応用できそうなグッズです。

最新技術をリハビリに応用できるグッズ アンリミテッドハンドってご存知ですか? まとめ

まとめ

1 電気で筋肉を動かす技術とは?
機械から皮膚を介して電気を流す事で強制的に筋肉を収縮させるのがEMSの原理。

2 アンリミテッドハンド(UnlimitedHand)とは?
東大発ベンチャー企業のH2L 株式会社が発売しているゲームコントローラー。
手指の動きをコンピューターに入出力できるグッズ。

3 リハビリの応用に期待!
ひとりでも好きな時に好きな場所でリハビリができるようになる。
現在研究中のハード・ソフトウェアが出来上がれば、すぐにでもリハビリや介護に応用できそうなグッズ。

このアンリミテッドハンドは、

東京大学大学院にて博士号を取得し,東京大学 総長賞受賞と同時に総代をつとめて、フォーブズ紙の表紙まで飾った玉城絵美博士が開発して、

アンリミテッドハンドのプロトタイプであるポゼストハンドは、米タイムズ紙が世界の発明50にも選んだスゴイもので、

2016年5月には開発者向けキットとして発売されているのですが、

何故か、あまり知られていないグッズです。

こんなすごいグッズを利用して、不自由な身体で困っている方々を助けられるようになれば…と日々夢見ています♪

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