足ドックは健康改善のカギを握っている? 足の異常は万病の元?

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足の異常は骨・筋肉・神経以外でも、内臓や脳の異常でも出る事があります。

その足の痛みは、もしかしたら重篤な病気の可能性があります。

我々も、患者さんの足の痛みやしびれに対して、治療を行う事も多いですし、

食事や運動などをアドバイスしたり、インソールという補装具を処方したりします。

最近では、足の異常への関心も高まり、テレビでもよく放送されるようになり、足ドックも開業されています。

今、話題の「足ドック」とは、いったい何でしょう?

足の異常の原因は何でしょう?

どう対策すれば良いのでしょう?

症状で分類して説明したいと思います。

足ドックって何?


出展:OurAge

2万人以上の脚を診察した足のエキスパート、桑原 靖医師が開業した

日本初の足専門の診療所、「足のクリニック 表参道」です。

形成外科、整形外科、皮膚科、血管外科、リウマチ科など、足に関する専門的な医療を提供しており、

足の外来、こどもの足外来、フットケア外来、歩行機能改善外来、体外衝撃波、足の検診、足装具外来などのサービスを提供しています。

「あし」は、漢字にすると「脚」や「足」がありますが、

解剖学的には、「脚」は太ももの付け根から足首まで、「足」は足首から先を指します。

足・脚は「立つため」、「歩くため」にしか、なかなか目を向けませんが、実は全身の健康に大きく関係しているのです。

足・脚の症状と原因は?どう対策すればいい?

足の痛みや違和感には、大きな病気のサインである可能性があります。

では、それぞれの症状で分類して、原因と対策を説明していきます。

足・脚が痛い・しびれる

足・脚が痛い・しびれる時の原因には、皮膚の傷や捻挫、皮膚病など軽いケガや病気から、ガンなど命に関わる病気まで非常にたくさんありますが、

一般的に痛みやしびれが出やすいケガや病気を挙げてみます。

骨折

骨の数として、脚には4個、足には28個あり、両足で64個の骨があります。

身体の骨は全部で206個(個人差あり)ありますので、身体の骨のうち31%が足・脚にあります。

骨折の原因としての分類には、

・外傷骨折:健康な骨に事故などで直接外力が加わって起こるもの。
・疲労骨折:健康な骨に繰り返し外力が加わった事で起こるもの。
・病的骨折:骨粗鬆症やガンなどで骨の耐久力が低下した状態で起こるもの。

があります。

足・脚で骨折の多いのは、

・大腿骨頚部骨折
・大腿骨転子部骨折
・大腿骨骨幹部骨折
・大腿骨顆部骨折
・膝蓋骨骨折
・脛骨高原骨折
・下腿の骨折
・脛骨骨幹部骨折
・足関節果部骨折
・踵骨骨折
・第5中足骨基部骨折

です。

脳血管障害

脳血管障害とは、脳梗塞や脳出血などの脳卒中の事です。

脳は、身体からの情報を神経から受け取って、

「今どんな状況にあるのか?」

を常に判断しながら身体を動かしています。

脳卒中になると、脳が壊れた状態になり、足・脚を触った感覚や痛みの情報が脳でちゃんと受け取れなくなります。

足・脚に異常が無くても、神経からの情報を誤認してしまい、痛みやしびれとして感じる事があります。

  

痛風

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症となり、この状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。

この急性関節炎の事を通称「痛風」と呼びます。

大抵の場合、足の親指の付け根などの関節に、激痛が走ることから始まり、良くなったり悪くなったりと発作を繰り返します。

発作を繰り返すうちに、発作の間隔が短くなり、足首や膝など、ほかの関節にまで、慢性的に痛みや腫れなどが広がります。

悪化すると、腎臓の障害に繋がり、尿路結石ができたり、人工透析が必要な状態にもなる恐ろしい病気です。

関節リウマチ

関節リウマチは、リウマチ性疾患の中で、関節に症状が出る疾患です。

免疫の異常により関節の滑膜に持続的な炎症が生じる疾患で、手の指や足の指などの小さい関節に関節炎が生じますが、悪化すると膝などの大きな関節にも症状が出ます。

関節リウマチの症状としては、

・朝の手足のこわばり
・複数の関節の腫れや痛み
・関節の変形
・微熱
・全身のだるさ
・疲労感

などがあります。

椎間板ヘルニア

背骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板が変性して、組織の一部が飛び出す事をヘルニアといい、飛びだした椎間板の一部が神経を圧迫して、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を出します。

どの部分の椎間板がつぶれているかによって、痛みが出る場所や症状は異なりますが、椎間板ヘルニアで最も多い症状は坐骨神経痛とよばれるもので、

・太もも、ふくらはぎ、すね、足部の痛みやしびれ
・身体を前かがみにすると痛みやしびれが強くなる
・足に力が入りにくい
・腰やお尻、足・脚の感覚が鈍い
・排尿・排便に支障が出る

などの症状が出ます。

これらの症状は、腰部脊柱管狭窄症と似ていますが、一番の大きな違いは前かがみで痛みやしびれが強くなる事です。

腰部脊柱管狭窄症

加齢などのいろいろな原因で、骨・関節・椎間板・靭帯などが厚くなり、背骨の中で脊髄が通っている穴(脊柱管)が狭くなってしまう事で、神経や血管を圧迫して症状が出る病気です。

腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状が出ませんが、長い時間立っていたり、長い距離を歩いたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きにくくなりますが、すこし休むとしびれや痛みが軽くなります。

主な症状は、椎間板ヘルニアと似ていますが、一番の大きな違いは身体の後ろ反りで痛みやしびれが強くなる事です。

変形性関節症

加齢や過度な運動で、関節の組織に傷害が起きて、軟骨の破壊や骨・軟骨の増殖で関節に痛みや熱が出る疾患です。

初期の頃は、関節を使いすぎた後に出て、安静にしていると治りますが、進行すると軽い運動や安静時にも痛みが出るようになります。

関節を強く曲げ伸ばしたり、運動する時に「グリグリ」とか「コツコツ」音がしたり、炎症症状で関節が腫れたり、水が溜まったりします。

変形性関節症には、変形性股関節症・変形性膝関節症・変形性足関節症など、部位によってそれぞれ病名が異なります。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症の症状として特徴的なのは、

・足がだるい
・足が冷たい
・足・脚がしびれる
・足先が青白くなる
・ふくらはぎが、つる・張る・だるい
・歩くと足に痛みが出る
・休めば楽になるが、また歩き出すと症状が出る

というものですが、進行すると、潰瘍ができたり、壊死したりします。

外反母趾

足の親指が内側(小指の方)に曲がってしまう症状の総称で、足に合わない靴や踵の高い靴を長時間履いている場合になりやすいと言われています。

足の親指や小指の外側に痛みや熱が出る事が主な症状ですが、痛みで歩きにくくなる事で身体のバランスが崩れて、頭痛・肩こり・腰痛など他の痛みに繋がる事が大きな問題となっています。

足のアーチの崩れ

足には、内側縦(土踏まず)、外側縦、横の3つのアーチ(弓形)があります。

内側縦アーチが崩れてしまったら偏平足(土踏まずが無い状態)になり、横アーチが崩れると開張足(足が広がった状態)になります。

どちらも、形態自体が問題になるわけではありませんが、この2つのアーチが崩れると、外反母趾・足裏腱膜炎・胼胝(たこ)や肉刺(まめ)、鶏眼(魚の目)などができ、痛みを引き起こす原因となります。

アーチの崩れ自体には、痛み・しびれどころか、違和感さえ伴わないので、自覚すらできませんが、アーチの崩れは立った状態や歩く・走る時に身体のバランスが崩れて、頭痛・肩こり・腰痛などに繋がったり、運動のパフォーマンスにも大きな影響が出たりします。

対策

これらの症状を感じた時には、早めに病院受診される事をオススメします。

「いつか治るだろう」

と、高を括っていると疾患が進み、症状が悪化します。

病院で診察してもらい、専門的に服薬・物理療法(温熱や冷却や電気)・運動療法・装具なで治療して下さい。

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足・脚がつる

運動時や睡眠中に足の筋肉が痙攣し強い痛みを引き起こす事を「足がつる」と呼び、

これがふくらはぎに起こると「こむら返り」と言われます。

筋肉・神経の問題

筋肉の伸び縮みを感知する器官として筋紡錘というものがあります。

この筋紡錘は、筋肉の緊張や血行不良で異常を起こし筋肉の伸び縮みが正常に感知できなくなります。

長時間の立ち座り仕事での筋肉疲労・過度な運動・運動不足・冷えによる血行不良などのときに、異常をきたし足がつりやすくなります。

また、動脈硬化で血行が悪くなっても、同じ症状が出る事がありますので、糖尿病、高血圧、高脂血症などの疾患を持つ方は注意が必要です。

対策

これを改善する為には、

・立ち・座り仕事の合間に「歩く」「柔軟体操」などを入れる。
・適度な運動を心掛ける。
・冷やさないように心掛け、冷えたら温める

事が大事です。

もし、疾患に心当たりがある方は、主治医に相談して下さい。

電解質異常

電解質とはナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシムなどの事で、ミネラルとも呼ばれます。

この電解質のバランスが崩れると、筋肉の異常が起こりやすくなります。

不足する原因としては、加齢や運動不足で筋肉量が減少すると、足・脚の血流が悪くなり、電解質などの栄養を上手く運べなくなります。

その他、運動で汗をかいたり、下痢や嘔吐をしたりして、体内のミネラルを過剰に排出した時にも起きます。

対策

この問題を改善するためには、バランスの良い食事を摂る事や日常的な運動などが大事ですが、

スポーツドリンクには、ミネラルがバランスよく配合されていますので、水分補給としてスポーツドリンクを飲むと効率的です。

水分摂取不足

体内の水分が不足すると、筋肉の神経や繊維の働きに異常がおこります。

筋肉の神経や繊維の働きに異常がおこると、中枢神経と筋肉の間で、伸縮の情報や指令が上手くやりとりできず、筋肉がつる原因になります。

対策

夏場に汗をかいたりした時はもちろんですが、冬場でも暖房の効きすぎや就寝時に汗を多量にかいた時にも水分不足になりますので、日常的に水分補給に注意すると良いです。

特に高齢者の場合、水分不足になっても、ノドの乾きを感じにくくなっていますので、意識的に水分補給をする事が大事になります。

冷やす

足・脚を冷やすと、血管が収縮し血行不良を起こします。

血行不良になると、ミネラルなどの栄養や水分を運ぶ量が減り、結果的にミネラル不足・水分不足を引き起こします。

また、冷えた筋肉を温めようと熱を作り出すため筋肉を収縮させようともします。

対策

冬場に冷えるのは想像がつき易いですが、夏場でもエアコンがききすぎていたり、エアコンからの冷たい風が直接当たる事で起こりやすくなります。

特に冷え性の方は、夏場でもレッグウォーマーなどで冷えを防ぐ事が大事です。

薬の副作用

薬の影響としては、

・高血圧や狭心症の薬
・浮腫みや高血圧の薬
・甲状腺亢進症の薬

が挙げられますが、研究としては、まだちゃんと確認されていません。

これらの病気を持っている方は、

「薬の影響も原因のひとつかもしれない…」

ぐらいで頭に置いておく程度で良いと思います。

対策

研究として確認されておらず、ハッキリした原因とは言えませんので、絶対に自己判断で服薬を止めたりせず、必ず主治医にご相談下さい。

足・脚がむくむ

足が水風船のようにムクムクと腫れますが、強い痛み・赤くなる・熱が出るなどのはみられませんが、皮膚がパンパンになったり、足が重く感じたりするのを「むくみ(浮腫み)」と呼びます。

肝臓・腎臓の問題

最近注目されているのが、アルブミンという物質で、アルブミンは血液中に含まれるもので、アミノ酸などの栄養素を運搬するほか、血液の浸透圧を調整する働きをしています。

アルブミンの量が低下すると、細胞間の浸透圧が下がり水分がたまりむくみやすくなります。

・肝臓疾患
アルブミンは、食べ物などにふくまれるタンパク質をもとにして肝臓で合成されます。

肝臓に障害があると、アルブミンの分泌が低下し、細胞間質にある水分を血管に取り込む圧力が弱くなり、水分がたまりやすくなります。

肝臓疾患のむくみは、足だけでなく、全身にむくみが生じる事があります。

・腎臓疾患
アルブミンは、体外に排出されないように腎臓でろ過されます。

腎臓に問題があると、アルブミンがろ過されず体外に排出されるため、体内のアルブミン量が低下して、むくみが出ます。

腎臓疾患のむくみは、顔がむくむ事が多いようです。

心臓・血管の問題

心不全などの心臓障害と静脈瘤も、足のむくみの原因となります。

立ち仕事や座り仕事の場合のように夕方~夜にむくみが出てても朝には元に戻っているような一過性のむくみではなく、24時間むくみが続く場合は、これらの疾患を疑った方が良いと思います。

・心不全
心臓の血液を送る圧力が弱くなると、心臓から遠い足は血行が悪くなり、足のむくみなどの症状が出ます。

その他、階段を上ったり、軽く走ったりするだけで強い息切れや、動悸がしたりする症状がみられます。

これらの症状がみられたら、狭心症、心筋梗塞などの重大な病気がおきてる可能性があります。

・静脈瘤
静脈には逆流しないように弁がありますが、その弁に何かの障害が起こると、静脈血が流れなくなります。

足にむくみが出る場合は、下肢の静脈に問題が起きている事を意味します。

一番分かりやすい症状は、脚の血管がコブのようにボコボコとふくらむ静脈瘤です。

対策

立ち仕事や座り仕事の場合、運動不足・一時的な水分の摂り過ぎなどの場合は、夕方~夜にむくみが出てても朝には元に戻ります。

これらのような、一過性のむくみではなく、24時間むくみが続く場合は、これらの問題が疑われます。

これらの問題の場合、病院で治療しないと改善できないどころか、悪化すればもっと重篤な症状が出て命に関わる事もあります。

異常を感じた時は、必ず病院受診をするようにして下さい。

足ドックは健康改善のカギを握っている? 足の異常は万病の元? まとめ

まとめ

1 足ドックって何?
2万人以上の脚を診察した足のエキスパート、桑原 靖医師が開業した日本初の足専門の診療所足専門のクリニックです。

2 足・脚の症状と原因は?どう対策すればいい?
足の痛みや違和感には大きな病気のサインである場合があります。

2.1 足・脚が痛い・しびれる
足・脚が痛い・しびれる時の原因には、皮膚の傷や捻挫、皮膚病など軽いケガや病気から、ガンなど命に関わる病気まで非常にたくさんあります。
・骨折
・痛風
・関節リウマチ
・椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・変形性関節症
・閉塞性動脈硬化症
・外反母趾
・足のアーチの崩れ
※詳細は本文をご参照下さい。

2.2 足・脚がつる
運動時や睡眠中に足の筋肉が痙攣し強い痛みを引き起こす事を「足がつる」と呼び、これがふくらはぎに起こると「こむら返り」と言われます。
・筋肉・神経の問題
・電解質異常
・水分摂取不足
・冷やす
・薬の副作用
※詳細は本文をご参照下さい。

2.3 足・脚がむくむ
・肝臓・腎臓の問題
・心臓・血管の問題
※詳細は本文をご参照下さい。

足・脚は、非常に大事で、

「歩けなくなる」事で活動量は極端に落ち、家にこもりがちになる事も多々あります。

車椅子などを使って移動する事になると、公共交通機関はもちろん、タクシーや自家用車まで使いにくくなりますし、

ご自宅でも生活もバリアフリーに住宅改修しなければいけなくなるなど大変な事になります。

重篤な病気の可能性があるので、注意して頂きたいのはもちろんですが、

健康な方の日常生活としても、頭痛・肩こり・腰痛などの原因にもなり、疲れやすさなどパフォーマンスが落ちる原因にもなります。

この記事を読んで、「おかしいな?」と思った時は、病院で診てもらう事をオススメします!

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