RSウイルスが大流行しているようです。
私が担当している障害を抱えた子供たちも、
この時期になるとRSウイルスに感染する子が出てきます。
子供達から感染するお母さんやお父さんもいらっしゃいますので、
大人はRSウイルスに感染するの?症状は?予防法は?感染したら?
感染した子供と大人の違いまで考えていきたいと思います。
目次
RSウイルス感染症の症状は?
熱・咳・鼻水・くしゃみ
など一般的に言う風邪の症状で、
特に、呼吸器関係の症状が強く出ます。
2歳までの幼児が、かかりやすい病気で、
子供の肺炎の50%、気管支炎の50~90%が
RSウイルスが原因ではないかと言われています。
RSウイルス自体が感染力や増殖力が強い上に、
人の体の抗体は、RSウイルスに対して防御が弱いため、
感染しやすいウイルスだと言えます。
抗体の防御力が弱いという事は、
体の中で全滅させる事に時間がかかるという事ですから
症状が治まっても、長ければ2週間弱は感染力が残っています。
大人にも感染する?
もちろん大人にも感染します。
感染力や増殖力は強いウイルスですが、
大人が感染しても発熱や咳・鼻水など風邪症状が出る程度で
数日すれば軽くなり、やがて治ります。
健康な大人は軽い症状で済みますが、
高齢者、呼吸器や免疫が弱くなっている病気をお持ちの方などは
重症化して命に関わる事につながりますので、
身近に重症化しやすい方がいらっしゃったら
うつさないよう細心の注意を払う必要があります。
障害児がRSウイルスに感染
↓
看病をしているお母さんが感染
↓
そのお母さんが他のお母さんにうつす
↓
そのお母さんが自分の子供にうつす
↓
その子が呼吸器に障害を持った子だった為に
重症化して肺炎になり入院する。
という事が実際にありました。
予防はどうすればいいの?
RSウイルスにはワクチンが無いので予防接種はできません。
でも、RSウイルスといえど普通のウイルスですので、
普通の感染予防で防ぐ事はできます。
RSウイルスは、
・55°C以上の加熱
・石鹸での手洗い
・洗剤を使った洗濯
・アルコール消毒
・塩素系の消毒
で、すぐに弱ります。
また、呼吸器に感染する事で増えやすいウイルスですので、
うがいや鼻うがいなどの予防策が有効です。
特別な事をする必要はありませんので、
日常から
「予防するぞ!」
という意識を持つ事が一番の感染予防になります。
RSウイルスに感染したらどうすればいい?
上記で説明しましたように子供には非常に怖い病気ですが、
健康な大人には、そう大した事のない感染症です。
もちろん、小さなお子さんや高齢者、
呼吸器や免疫が弱くなっている病気をお持ちの方
などにとっては命を奪われるかもしれないほどの病気に移行する
可能性もありますので、甘くみてはいけません。
身の回りの人に、感染させる事を予防する意味も含め、
体調がおかしい・・・と感じたら、まずは病院で受診して下さい。
面倒くさくても万が一の事を考えたら、それが一番です。
RSウイルスに感染した子供と大人の違い
RSウイルス感染症に限らず、
自分の体調がおかしいと感じたら自分の治療と同時に、
他の人へうつさない努力をする事が大事なマナーです。
子供にはマナーなんてわかりませんが、
大人には出来るはずです。
これが、感染した子供と大人の一番の違いです。
RSウイルスが大流行 大人にも感染するのか 子供と大人の違いは? まとめ
1 RSウイルス感染症の症状は?
熱・咳・鼻水・くしゃみなど一般的に言う風邪の症状で、
特に、呼吸器関係の症状が強く出ます。
2 大人にも感染する?
もちろん大人にも感染します。
3 予防はどうすればいいの?
ワクチンが無いので予防接種はできません.。
普通の感染予防で防ぐげます。
4 RSウイルスに感染したらどうすればいい?
身の回りの人に、感染させる事を予防する意味も含め、
体調がおかしい・・・と感じたら、まずは病院で受診して下さい。
5 RSウイルスに感染した子供と大人の違い
他の人へうつさない努力をする事が大事なマナーなのは、
子供にはわからないが、大人にはわかる。
自分自身の事も、もちろん大事ですが、
もしかしたら、あなたがうつしたウイルスが回りまわって
誰かの命を奪うかもしれない・・・
という事も考えてみて下さい。