地震が起きたら障害者を助けたい!緊急時に我々ができる事とは?

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Twitterの緊急地震速報では、毎日、日本中のどこかで地震が起きています。

地震の災害時には、多くの障害者が犠牲になっています。

そんな時、障害者に対して我々は何ができるのでしょうか?

障害者は地震の災害時に助けが必要?

一般の方だと、普段の日常生活の中で障害者を助ける機会はなかなか無いと思います。

もし、障害者が困っていそうな場面を見たとしても、なかなか声を掛けづらいものです。

身体障害や精神・知的障害など、障害にはいろいろありますが、

一般の方が想像もできない、普通の事でも上手くできず、助けを必要としている障害者は多いのです。

地震が起きた時などの緊急時には、普段介助してくれている人間が介助できない可能性が高いですし、車椅子や装具などが使えず、絶対に助けを必要とすると言っても過言ではありません。

いろんな障害の特徴


引用:Media116

障害にはいろいろあり、それぞれの障害には特徴があります。

視覚障害の特徴

視覚障害は、メガネなどの視力の矯正器具を使っても日常生活で困るような視力や視野しかないという障害です。

視覚障害には大きく分けて「弱視」と「全盲」があり、光を感じるだけや、色や形が何となくわかる程度であれば「弱視」となり、全く見えないのが「全盲」となります。

一般的には、白い杖を持って歩いている事が視覚障害者の目印と捉えられていますが、
白い杖だけでは視覚障害者とは限らないので注意が必要です。

弱視や全盲の視覚障害者の方は、道路交通法で白か黄色の杖を持つ事を義務付けられており、身体障害者福祉法の補装具として行政から支給されているものですから、一般の方では手に入れられませんが、

視覚障害者以外でも聴覚障害・平衡機能障害・肢体不自由の方は白い杖を持つ事ができるので、白い杖を持っている方が困っている時は視覚的な問題とは限りません。

何に困っているのかを確認してから、援助してあげて下さい。

聴覚障害の特徴

聴覚障害とは、音が聞こえにくい・聞こえない障害です。

聞こえる音量が70dB以上になると身体障害者手帳が交付されます。

この70dBとは普通の人が大声を出した時ぐらいのの音量ですから、日常生活の中での音はほとんどノイズにしか聞こえません。

ただ、障害者手帳が交付されない70dB未満の難聴でも、40dB(普通の会話の音量)程度の音が聞こえず、会話が順調にできなかったり、自動車の接近に気付かないなど生活面で不便が生じます。

肢体不自由の特徴

肢体不自由とは、四肢(手足)や体幹(腹・背・胸・腰などの胴体)の運動機能が損なわれている障害です。

肢体不自由は、冒されている脳の部位・筋肉・神経などによって出る障害が様々あり、個人差が大きいのが特徴です。

足が悪く車椅子に乗っていらっしゃるような障害なら分かりやすいですが、

小指が曲げられないだけでも握力が発揮できず重いものが持てないので、援助する場合は細かい部分まで気を配る必要があります。

精神障害の特徴

精神障害の、国際的な疾病分類「ICD-10」では、

・症状性を含む器質性精神障害
・精神作用物質使用による精神及び行動の障害
・統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害
・気分・感情障害
・神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害
・生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
・成人の人格及び行動の障害
・知的障害・精神遅滞
・心理的発達の障害
・小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害

と、分類されていますが、身体障害や内部障害が無く、脳に原因を持つ障害は全て精神障害と言えます。

日本では知的障害や発達障害は別の障害と定義されていますが、国際的な分類では知的障害や発達障害も精神障害に含まれています。

症状としては、ちょっとした疲労感のような軽いものから、幻覚や妄想、自殺願望がみられるような重篤な症状まで広範囲にわたっています。

知的障害の特徴

知的障害は、18歳頃の発達期までに知的な機能の障害がおきて、同世代の人達と比較して認知能力が低いという障害です。

この認知機能とは、単純な知能指数(IQ)だけではなく、食事の準備・対人関係・お金の管理などを含む、社会に適応する能力の低下も要素として含まれています。

発達障害の特徴

発達障害は、生まれつき脳に障害があって、年相応の発達がみられない障害です。

生活する上で、コミュニケーション・集中力・ルールを守るなどの部分で年齢相応の振る舞いができないため、社会生活に困難が生じます。

発達障害は、軽い症状まで含めると日本人の10人にひとりの割合で存在していると言われています。

高次脳機能障害の特徴

高次脳機能障害は、脳の損傷で起こる、言語・記憶・注意・情緒などの認知機能の障害です。

原因は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)が80%で、その他は脳外傷、脳炎、低酸素脳症、脳腫瘍、てんかん、正常圧水頭症などが挙げられます。

高次脳機能障害は、脳の損傷部位によって様々な症状が出ますが、損傷部位が特定できれば、ある程度は症状の推測が出来ます。

内部障害の特徴

内部障害とは、文字通り内臓の障害の事です。

身体障害者福祉法では、
・心臓機能障害
・腎臓機能障害
・呼吸器機能障害
・膀胱・直腸機能障害
・小腸機能障害
・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV感染症)
・肝臓機能障害
の7つを指します。


内部障害は、他人には分かりにくいため、理解されづらいのが特徴です。

認知症の特徴

認知症は、脳の器質的な障害により認知機能が低下した状態です。

症状としては、中核症状と呼ばれる記憶障害・見当識障害・判断力の低下など、

周辺症状として、妄想・うつ・無気力・不安・徘徊・興奮などが現れます。

これらの症状や環境が複雑に絡み合い、失禁や暴力などの問題に繋がります。

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 地震の災害時に障害者をどう助けてあげればいい?

障害にはそれぞれ特徴があるのがご理解いただけたかと思います。

では、障害ごとの特徴をおさえながら、助ける時のポイントを障害ごとに挙げていきます。

視覚障害の方を助ける時

視覚障害の方は目がほとんど見えていません。

・コミュニケーションを取る際には、身振り手振りではなく、言葉で伝えるようにしてあげて下さい。

・言葉で伝える際にも、「あっち」「こっち」という曖昧な表現ではなく「前」「右」など具体的な言葉で伝えてあげて下さい。


・言葉で表現できない行動は、手を引くなどして誘導してあげて下さい。


・誘導する時も、「階段になります」とか「右に曲がります」などのように、路面の状況や行動を説明しながら援助してあげて下さい。


・掲示物など文字で表現してあるものは読んであげて下さい。


・どうしても文字で伝えなければいけない事は手の平に一文字づつ大きく書いてあげて下さい。


・物の位置や形を説明する時は、実際に触ってもらって下さい。


・視覚障害者の方は名前を呼ばれても、どこから呼ばれているのか分からない事が多いです。名前を呼ぶと同時に、肩や腕を触りながら声をかけてあげて下さい。


・視覚障害者の方の荷物などを動かす時は、必ず声をかけてご本人に確認をとってから動かして下さい。

聴覚障害の方を助ける時

聴覚障害の方は耳が聞こえにくくなっています。

・言葉や音でのコミュニケーションが難しいので、必ず文字や身振り手振りなど視覚的なコミュニケーションをとってあげて下さい。

・ラジオやサイレンなど、音の情報は伝わっていません。音の情報は、文字や絵、身振り手振りで伝え直してあげて下さい。

・聴覚障害者がみんな手話ができるわけではありませんし、口の動きを読めるわけではありません。どのようなコミュニケーションが良いのかをご本人に確認して下さい。

肢体不自由の方を助ける時

肢体不自由の方は、身体の動きに助けが必要です。

・身体を動かす際には、無理に抱えたり引っ張たりせず、どこをどんな風に助けて欲しいのかをご本人に確認して下さい。

・歩ける人を助ける時は、ご本人の歩く速度に合わせて助けてあげて下さい。

・やっとでも歩けるような人は、車椅子などがあれば車椅子に乗せて移動すると安全です。

・車椅子を押す時は、急な動きで転落する事があります。「右に曲がります」「後ろへ下がります」など、これから行う動きを説明しながら押してあげて下さい。

・避難先では、トイレなどに近い位置を確保してあげて下さい。

・トイレや水飲み場など、大事な場所への導線は、荷物や段差が無いかなどを配慮してあげて下さい。

・簡易トイレなどは使えない可能性が高いので、避難所を管理している人や組織に相談してあげて下さい。

・身体の不調が起こる環境は様々です。「涼しい場所が良いのか?」「大きな音が苦手?」など、体調を悪くする要因をご本人に確認してあげて下さい。


・日常的に生活を介助してもらっているので、助けてもらえる事が当たり前だという態度や、無理な要求をする方もいらっしゃいます。どんな態度でも腹を立てずに助けてあげて下さい。

精神障害の方を助ける時

精神障害の方は、心の助けが重要です。

・どんな助けをする際も、不安を与えないように配慮しながら助けてあげて下さい。

・先の不安を取り除くため、情報はなるべく多く伝えてあげて下さい。

・緊急の時でも、なるべく大声や強い口調は控えてあげて下さい。

・妄想や幻覚などで意味のわからない事を言っても否定せず、しっかり聞いて受け止めてあげて下さい。

・何らかの症状が出ても安易に判断するのは止めて下さい。ご本人にどうすれば良いか?を確認するか、医療関係者に知らせて指示を待って下さい。

知的障害の方を助ける時

知的障害の方は、複雑な情報が苦手です。

・情報を伝える時は、簡潔で・具体的に・分かりやすく、伝える事を心掛けてあげて下さい。

・大声や強い命令口調など刺激の強いコミュニケーションを避けて下さい。

・言葉で理解してもらえない場合は、絵などを使って伝えてあげて下さい。

・何かを選んでもらう場合は、いくつかの具体的な事柄や物を提示して、そこから選んでもらうようにしてあげて下さい。

発達障害の方を助ける時

発達障害の方は、急激な環境の変化に弱いです。

・急激な環境の変化で、興奮したりパニックに陥ったりします。そんな時は、無理に制止したり怒鳴ったりせず、まずは落ち着けるように接してあげて下さい。

・言葉や文字では理解しにくい方も居ます。絵や実物を見せるなど、分り易いコミュニケーションを心掛けてあげて下さい。

・質問しても答えが返って来ない時は、イエス・ノーの2択で返事できるような質問に変えてあげて下さい。

・人がたくさん居たり、騒がしい場所が苦手な方も居ます。ご本人の様子をみて、なるべく環境を配慮してあげて下さい。

・急に声を掛けられたり、体を触られたりする事が苦手な方も居ます。優しく声掛けをしながら徐々に距離を詰めるように配慮してあげて下さい。

・決められたルールに従えない方も居ます。説得しても理解できない場合は、できる範囲内でいいので、ご本人が自由にできるよう配慮してあげて下さい。

高次脳機能障害の方を助ける時

高次脳機能障害の方は、いろいろな症状があり個人差の大きい障害です。

・情報はなるべく簡潔に伝えてあげて下さい。

・すぐに忘れたり、簡単な事でも理解できていない事があります。一度伝えた情報でも何度か確認してあげて下さい。

・忘れ防止と理解しやすいように、情報を伝える時は、口頭と一緒にメモや絵としても伝えてあげて下さい。

・質問の内容が理解できなかったり、自分で上手く説明できない人が居ます。質問はなるべくイエス・ノーで答えられるような質問にしてあげて下さい。

・人が多い場所・荷物がたくさんある場所・狭いところなどでは、躓いたりぶつかったりする事があります。普通に歩けるからといって安心せず、配慮してあげて下さい。

内部障害の方を助ける時

内部障害の方は、内臓の病気です。

・内臓の病気ですので、外側からはわかりません。どこがどう悪いのか?今は症状が出ているのか?必要なものは何なのか?など、詳しい状況をご本人に確認してあげて下さい。

・一回でも薬を外すと悪化する病気もあります。自宅を離れる時は薬を持って出て下さい。薬を持っていけない状況の時は、医療関係者に必ず情報を伝えてあげて下さい。

・おむつや器具などの消毒・交換が必要な方も居ます。そんな場合は、プライバシーが守れる環境を確保してあげて下さい。

・難病など特殊な病気の方もいらっしゃいます。かかりつけ医を確認して、近くの医療関係者に情報を伝えておいて下さい。

・体調不良を訴えられた場合は、様子見をせず、すぐに近くの医療関係者を呼んで下さい。

認知症の方を助ける時

認知症の方は、記憶力や理解力が低下しています。

・記憶力や理解力が低下しているので何度説明しても動いてもらえないかもしれません。緊急の場合は説明ではなく行動で示して下さい。

・自分が何をしたか?今何をしようとしているのか?などが解っていない可能性があります。質問で解決しようとせず、今の行動に注目してあげて下さい。

・ストレスや急激な環境変化は認知症を悪化させるかもしれません。環境に配慮してあげて下さい。

・生活リズムが変わると認知症が悪化する事があります。なるべくご自宅と同じになるように生活リズムを整えてあげて下さい。

・何度か会っている人でも忘れている可能性があります。援助する人もなるべく同じ人の方がご本人も安心します。

・何度か行った場所でも忘れたり、道順が憶えられなかったりして失禁の原因になったりします。トイレに行きたくないか?など定期的に声をかけて、連れていってあげて下さい。

  

最後に

障害者の方を的確に助けるのは、プロの我々でも難しい事です。

障害者の方と接した事の無い一般の方は、なおさら難しいと思いますが、慣れておけば少しでもスムーズに行動を起こせます。

いざという時に慌てないように、普段から障害者の方とコミュニケーションを取っておかれると良いですし、

防災グッズを完備しておく事も大事です。

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