自宅での介護が新しい技術で便利になる IoTは介護の役に立つ?

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最近のAIや工学技術の進歩がスゴイですね。

介護にITなどを利用しようとする案はかなり昔からありましたが、

利用したい場面に技術が追い付いていない事もあり、

実現は、あまり進みませんでした。

私も10数年前に、IT介護マンション建築計画に関わりましたが、

当時の技術では、実現できませんでした。

技術が急激に進んできた今、

先進技術はどこまで介護を助けてくれるんでしょうか?

話題のIoTは、介護をどう変えてくれるのでしょうか?

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介護と先進技術の現状

これから迎える超高齢化社会で介護の人手不足は深刻なものになっています。

これを支える為に期待されているのが、ITやロボットの技術で、

国も推進を加速させています。

また、これが100兆円規模の大きなマーケットに拡大する事が予測されるため、

たくさんのIT中小企業はもちろんのこと、大企業も介護分野へ力を入れてきています。

パナソニックは介護部門の拠点を10倍に拡大する事を発表しましたし、

NECや富士通・KDDIなどは医療・介護など高齢者社会に向けたネットワークデバイスに力を入れています。

市場に出回っている先進技術を使った介護用品

夢のような計画や、未来的なデバイスの開発はたくさんありますが、

現状、市場に出回っているもので私が注目しているものを

3つ取り上げたいと思います。

ロボットアシストウォーカーRT.2

これは、ロボット技術を導入した電動歩行アシストカートです。

ハンドルのセンサーと6軸モーションセンサーで感知したセンシング情報をもとに

アシストを自動的に行うことで利用者の歩行を介助してくれる歩行器です。

通常の歩行器(歩行カート)は、

屋外の歩行に問題がある方によく使っていただく機器ですが、

事故が多いのが悩みのタネでした。

事故が発生する原因としては、

・下り坂で歩行器が引っ張られて転倒する。

・歩行器のスピードに付いていけず引っ張られて転倒する。

・道路が横に傾斜していて引っ張られ(片流れ)て転倒する。

・坂道で手をうっかり放して、歩行器が動いてしまう。

というものが多いのですが、

これらの事故がある事で、見守りをする介助者が必要なケースも多いです。

しかし、このロボットアシストウォーカーは、

歩行器を使用している方の動きをセンサーで察知して、ブレーキをかけるなどして車輪をコントロールする事で、
これらの事故を防いでくれますので、

使う方の安全確保ができるようになる事はもちろん、
介助者が必要なくなるケースも多くなり
介助者が必要でも介助者の負担がかなり減ると思います。

通常の歩行器の重さは4~5kgぐらいですが、
このロボットアシストウォーカーは9kgと約倍の重さになります。

倍というとかなり重くなった印象を受けるかもしれませんが、

モーターやバッテーリーが入っている事を考えればかなり軽量化されていると思います。

そもそも、歩行器は軽い方が良いと考えがちですが、

現実の屋外歩行の場面では、歩行器はあまり軽すぎても支えにならないので、

逆にこれぐらいの重さがあった方が安定すると思います。

もちろん、車に積む時などは重く感じるかもしれませんが、

車に積むのは、障害者や高齢者ご本人ではなく、

健康な介助者ですので、10kg以内ならそんなに苦労する事は無いと思います。

更に、折り畳み式で通常の歩行カートと変わらない取り扱いの容易さもありますので、

移動で車に積むのも問題は無いと思います。

価格はメーカー直販で¥11,8000となかなかの金額(通常の歩行器は4~5万円)ですが、

介護保険でのレンタル(1割負担の方で1,300円/月)が出来るようになった事で広く普及する事が期待できます。

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やさしい手 LiveConnect

モーションセンサーやドアセンサーをネットワークで管理して、

自宅内に居る方の安否確認・熱中症予防・日常生活の把握ができます。

これぞIoTという商品ですね。

IoT機器による生活支援サービスと連携しておけば、

この情報を訪問介護や訪問看護で共有して、利用者さんに異常があった場合は、

やさしい手LiveConnectがお知らせしてくれて、緊急で訪問ができますので、

独居でお暮しの障害者や高齢者の方に安心なシステムです。

また、やさしい手LiveConnectが感知した情報は、

ご家族のスマホやタブレットでも受け取れますので、

同居していないご家族も、何かあった時にはすぐ駆けつける事ができますし、

遠くで離れて暮らしているご家族も状況を把握できるので安心です。

実際に、ご家族に介護が必要になった時、ひとりで居ると何かと危ないので、

介護するご家族が同居するかどうかが問題になる事は多いです。

介護をするご家族にもお仕事や生活がありますので、

いきなり同居しなくてはいけないとなっても、難しいという現実がありますし、

介護を受けるご本人も不安なんですが、ご家族に遠慮してしまい

同居して欲しいと言い出せない気持ちもありますので、

すんなりいかない現実があります。

しかし、こういったシステムがあると、同居しなくても良くなりますので、

ご家族の負担も、ご本人のストレスもかなり軽減できると思います。

料金も月額\1800~レンタルできますので、金銭的な負担も少なくて済むのも助かる点です。

こういったシステムは、昔から考えられていたシステムで、

実際に私も介護付き高齢者マンションの介護システム構築に関わった事がありますが、

その当時は、まだまだネットワークシステムの技術が追い付いていなくて、できない事が多すぎ、

結局はマンションの建築もポシャりました(泣)

やっと、IT技術が追い付いてきて実現したシステムですね。

この分野は、これからAIやIT、センサーなどの技術の進歩に伴い、

どんどん進歩していくでしょうね。

IoTウェアラブル MOFFバンド

3Dモーション認識技術で、自由な動きをリアルタイムに測定できるセンサーです。

この端末を個人として手に入れるには、おもちゃとしてでしか入手(アマゾンでは¥18,625~で販売)できませんが、

この端末とスマホかタブレットがあれば、専用のアプリでゲームができます。

自宅で過ごしていらっしゃる患者さんに、自主トレとして運動の指導をさせていただく事が多いのですが、

運動自体は、個人々に合わせた運動の質と量を考えてプログラムを組みますから、無理は無いのですが、

自主トレとして、自分でコントロールしながら続ける事が大変なんです。

このMOFFバンドがあれば、ゲームをする事で全身運動ができます。

運動する方の好みも含めて必要な運動を、ゲームの種目やレベルでコントロールできますので、

ゲームで楽しみながら運動を続けられるわけです。

ゲームといっても、チャンバラごっこ、電子銃、ギター、ドラム、ピアノ、テニス、ゴルフやパックマンなどしかありませんし、

パックマン以外は、基本的に音を使ったゲームですが、

何も無く黙々と運動をするより、ゲームで運動した方が確実に継続できます。

まだ、個人では使えないシステムですが、

MOFFバンドを利用して、施設や病院で使えるシステムとして

「モフトレ」

というプログラムサービスがあります。

これは、専用のアプリで身体の部位別に、

ご本人が視覚的に認識しながらトレーニングができたり、

日常生活動作としてのトレーニングもできます。

このプログラムサービスの優れているところは、

各プログラムで運動してもらう項目と量をプログラムとして組む事ができますし、

それを数値化できる事で確実な評価もできます。

さらに、これを自動的に記録できますので、運動を始めた頃と現在の状態を数値で比較できるわけです。

モフトレのプログラムサービスの料金が、初期費用30万円、月額利用料2万円と、

個人ではちょっと手が出せない金額ですが、

この端末の普及が進んでコストが落とせるようになる事と

この端末自体が医療や介護保険でレンタルなどができるようになれば

在宅でも使えるようになるんじゃないかと思います。

自宅での介護が新しい技術で便利になる IoTは介護の役に立つ? まとめ

まとめ

1 介護と先進技術の現状
これを支える為に期待されているのが、ITやロボットの技術で、国も推進を加速させている。
たくさんのIT中小企業はもちろんのこと、大企業も介護分野へ力を入れてきている。

2 市場に出回っている先進技術を使った介護用品
夢のような計画や、未来的なデバイスの開発はたくさんあるが、現状、市場に出回っているもので私が注目しているものを3つ取り上げる。

・ロボットアシストウォーカーRT.2
ロボット技術を導入した電動歩行アシストカート
事故を防いでくれるので、介助者が必要なくなったり、介助者の負担が減る。
ハンドルのセンサーと6軸モーションセンサーで感知したセンシング情報をもとにアシストを自動的に行うことで利用者の歩行を介助してくれる歩行器。

・やさしい手 LiveConnect
モーションセンサーやドアセンサーをネットワークで管理して、自宅内に居る方の安否確認・熱中症予防・日常生活の把握ができる。
訪問介護や訪問看護で共有して緊急で訪問ができる。
遠くで離れて暮らしているご家族も状況を把握できる。
ご家族の負担も、ご本人のストレスもかなり軽減できる

・IoTウェアラブル MOFFバンド
3Dモーション認識技術で、自由な動きをリアルタイムに測定できるセンサー。
個人では、ゲームで楽しみながら運動を続けられる。
施設や病院で使えるシステムとして「モフトレ」があるが、料金などの問題で個人で使うのは無理だが、端末の普及が進んでコストが落とせるようになる事とこの端末自体が医療や介護保険でレンタルなどができるようになれば在宅でも使えるようになるんじゃないかと思う。

これから来る超高齢化社会の対策として、

国も企業も、ITや工学技術で解決していこうという方向に向いています。

こういった技術進歩は急激に伸びるようですので、

数年もすれば、ここで語っている技術も古くなっていると思います。

せっかく打った記事ですので、情報は古くなるのは辛いですが(笑)

技術革新が、障害者や高齢者の生活にどんどん役に立つ事を想像すると

スゴくワクワクしてきますよね?♪

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