一人暮らしの高齢者見守りサービスは進化している 個性的な見守りサービス6選!

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私が関わっている一人暮らしの高齢者のお宅には、

もしもの時のために、見守りサービスを出来るだけ入れてもらうようにしています。

今の見守りサービスはどんどん進化しており、

手動での緊急通報は当たり前で、

カメラやセンサーを使って異常を発見したり、
遠隔操作で気温や湿度までコントロールできたり、
血圧・脈拍、心電図がリアルタイムで記録されるサービスまであります。

そんな中で、厳選した個性的な見守りサービスを6つ挙げてみたいと思います。

見守りサービスとは?

遠くにいる家族に代わって、1人暮らしの高齢者を見守るサービスです。

見守りの目的としては、高齢者の

・安否確認
・安全確保
・緊急時対応

などで、提供する会社や組織によっていろいろなサービスがあります。

最も一般的なサービスとしては、

壁掛け型やペンダント型などの端末を設置して、緊急時には手動でボタンを押す事で、管理会社やご家族にお知らせがされるというシステムですが、

近年では、カメラやいろいろなセンサーを使って対象となる高齢者の方の行動を監視し異常を発見するのを基本として、

服薬などの行動をチャート化して健康管理が出来たり、温度や湿度を監視して注意を促したり、遠隔操作でコントロールもできたり、

血圧・脈拍、心電図波形といった生体データがリアルタイムで記録されるサービスまであります。

また、マンパワーを使った見守りサービスとしては、

個別の担当者が直接訪問したり、定期的に電話をするサービスが一般的です。

郵便局員が有料で月1回訪問する「郵便局のみまもりサービス」や、
自治体や電力会社の地域活動として、水道や電気の検針時に声を掛けて、
安否・安全確認をするなどを無償で行っているサービスもあります。

個性的な見守りサービス

いろいろなサービスが行われている中で、個性的なサービスを挙げたいと思います。

フォトスタンドが見守る

株式会社ミマモリエ 「ミマモリエ」 http://www.mimamorie.jp/

フォトスタンドに内蔵されたセンサーで、一人暮らしの高齢者の活動状況、睡眠時間、室温などをモニターして家族に知らせることができます。

緊急な対応が必要な際には、緊急ボタンや自動警報システムにより家族に連絡がいきます。

このサービスは、プライバシーを気にされる高齢者の方に対して、フォトスタンドと一体になっている事で、監視を意識させないようにしています

監視といってもカメラは付いておらず、センサーで動きや温度をモニターするだけですので、プライバシーは確保できますが、

やはり見張られている感じは拭えないと思いますので、ご本人に理解していただくのは必須だと思います。

私の患者さんで使われている方がいらっしゃいましたが、ご家族は、
「ただ写真を送りたいだけ」
と、監視している事をご本人には黙っておられました。

しかし、ご本人は監視されている事は知っておられ、

「息子が心配して置いてくれたんだから仕方ない」

と、日々自分の動きに気を配りながら窮屈な生活を送っていらっしゃいました。

コンセントが見守る

株式会社パワーエレック(Power Elec Inc.) 「WiFi-Plug」 http://www.powerelec.biz/

1人暮らしの高齢者宅の不自然な電気使用パターン(長時間ON/OFF)を検知して、プッシュ通知とメールで知らせるサービスです。

例えば、テレビの電源をWiFi-Plugを通してコンセントに差しておけば、テレビを長時間点けない時には、

「お婆ちゃんテレビの長時間停止状態を検出しました。」

と、登録されたご家族へ通知メールが届くという仕組みです。

工事も必要ないですし、コストもかなり安く抑えられますので、すごく良い製品だと思います。

しかし、

テレビをあまり見ない高齢者はけっこう多いです。

高齢者が好むラジオはコンセントを使いません。

エアコンや調理器具は使う時間が一定じゃありません。

照明器具なら夜は使わないとおかしいので有用だと思いますが…

電化製品ひとつだけでの監視では限界があるとは思いますので、
ご本人の生活パターンに合わせて2~3種類の家電に設置するのが望ましいのではないかと思います。

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電気ポットが見守る

象印マホービン株式会社 「みまもりほっとラインi-pot」 http://www.mimamori.net/

無線通信機を内蔵した「電気ポット」を毎日使うだけで、離れて暮らすご家族の生活を見守ることができる「安否確認サービス」です。

これは、電気ポットの使用状況をご家族にEメールでお知らせするほか、

契約者専用のホームページで1週間のポット使用状況をグラフで見ることができ、

生活リズムを知ることでさりげなく安否を気づかうことができるというものです。

確かに、高齢者は毎食のようにお茶を飲まれますから、電気ポットを長く使っていなければ何か異常があったと分かりますね。

「灯台下暗し」って感じのアイデアです。

しかし、

夏場はどうなるのか?
熱いお茶を飲まない方はどうするのか?

などの課題はあると思います。

ただ、このサービスを始めたきっかけが、

病気の息子さんと看病していた高齢のお母さんが亡くなってから1ヵ月後に発見されるという悲しい事件で、ショックを受けた医師から
「日用品を利用してお年寄りの日々の生活を見守る仕組みができないか」
と相談が寄せられた…

というのが、さすが大手の象印だけあって、利益の為ではなく、消費者への貢献として始めたというのがすごく印象的です。

杖が見守る

Communication Stick Project 「コミュニケーションスティック」 https://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/communication-stick/

・杖に話しかけるとテキストメッセージにして設定された相手に送信する。

・杖に受信されたテキストメッセージを音声で読み上げてくれる。

・転倒した時には、転倒した場所の位置情報を設定された相手に通知してくれる

という3つの機能が実装されています。

この3つの機能で、外出時の「迷子」と「転倒」の不安を解消するというものです。

これはまだ研究段階で、発売はされていませんが、

2017年のJames Dyson Award2016国内最優秀賞と国際TOP20を受賞した優秀なものです。

確かに、ご本人もご家族も外出時の転倒が一番怖いというのがありますので、位置情報で転倒した場所が分かれば、すぐに救出に行けますし、

行けない時には誰かに救援を頼む事もできますから、ご本人もご家族も安心でしょう。

ただ、欲を言えば、電子機器に疎い高齢者の場合、メールよりも通話で直接話せる方が良いのではないかと思います。

直接話せば、ご本人も状況を説明しやすいでしょうし安心されると思いますし、
受ける方も、口頭で質問できますから、状況を把握しやすくなります。

あと、杖は出先で置いておく所が無くて、壁に立て掛けたりする事が多いのですが、

壁に立て掛けた時に倒れる事も多々あったり、

使用中にどこかにぶつけたりする事も多いので、

意外に強い衝撃が加わる事が多いものです。

精密機械として、このコミュニケーションスティックが

・どれだけ耐衝撃性があるのか?

更に、

・水やホコリ、温度や湿度などの環境の変化にどれだけ強いか?

という部分が未知数ではあります。

あと、価格は2万円ほどで販売される予定だそうですが、
普通の杖が3千円~6千円程度ですので、
年金生活者にはちょっと高い買い物かな…とは思います。

一般の方のイメージとして

「杖は肌身離さず持っているもの」

というのがあるのでしょうが、

実は、外出先に杖を忘れて来る方は意外に多いので、

2万円だと、無くした時の損害も大きいですしね。

ガスで見守る

大阪ガス 「家族みるぴこ」http://home.osakagas.co.jp/search_buy/mirupiko/kazoku.html

1日のガスご使用量がゼロの場合に、ご指定先にメールでお知らせするサービスです。

もし、1人暮らしの高齢者の方がガスを使用していない時には、指定のご家族にメールで通知が来ますので、何かトラブルがあった時にはすぐに連絡できます。

また、ガスの消し忘れを24時間監視してくれて、監視センターに連絡すればガスの確認や停止もできますので、

認知症など、ガスの管理が心配なご家族がいても、安心して外出できます。

上戸彩さんの新CM、本日より放送開始! 【大阪ガスの見守りサービス☆「みるぴこ」新登場】「みるぴこ♪みるぴこ♪しっかりみるぴこ♪うっかりもみるぴこ♪」上戸彩さんが軽快なリズムで歌う新CMが本日より放送開始です(^^)『住ミカタ・サービス』から新しく登場する「みるぴこ」は、お客さま宅のガスメーターと大阪ガスが“通信”でつながる見守りサービス。ガスの消し忘れを24時間監視し、メールでお知らせします。外出先からケータイでガスを止めることも可能☆また、ガスが1日使用されなかった時に、離れて暮らすご家族にメールでお知らせする“家族みるぴこ”など、選べる4つのバリエーションをご用意しています。ガス機器のトラブルはもちろん、防災・防犯やリフォーム、そして水まわりの修理など「今まで以上に、あなたの住まいの味方になっていきたい」――そんな思いから、大阪ガスが住まいに関する幅広いサービスを提供する『住ミカタ・サービス』。今後もさまざまなサービスを展開していきます。「大阪ガスに頼んでよかった」そう言っていただけるように―。これからも大阪ガスは、24時間365日、家族の日々の暮らしを見守りながら、いつもそばで安心をお届けします。CMライブラリーはこちらhttp://home.osakagas.co.jp/cm_lib/プレスリリースはこちらhttp://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2017/1264576_32373.html「みるぴこ」 について詳しくはこちらhttp://home.osakagas.co.jp/search_buy/mirupiko/

大阪ガス通信さんの投稿 2017年9月15日(金)

確かに、もしご家族に何らかの異常が起きているのであればガスは使われないでしょうから、通知が来たら連絡を取れるのは素晴らしいです。

ただ、通知がご家族に行くのが、ガスが使われなかった次の日なんです。

通知が次の日だと、緊急を要する病気やケガの場合、間に合わない可能性がすごく高くなりますので緊急時の見守りとしては厳しいですね。

ただ、ガスの消し忘れが心配なご家族がいらっしゃるご家庭では、すごく助かるサービスだと思います。

電力で見守る

志幸技研工業株式会社 「ネットミル」 http://www.netmil.jp/

家庭での電力使用量を測定して、電気使用の状況から生活リズムを判断して、生活パターンを学習することで、異常が発生した時にあらかじめ登録しておいた家族に通知するサービスです。

この見守りサービスは、カメラやセンサー等は一切使わず、電気使用量を24時間計測し、利用される方に全く違和感を与えずに、生活リズムを確認して異常を発見できる事が特徴です。

前述した、「WiFi-Plug」は電化製品とコンセントの間に機器を挟み電気の使用状況を判断するものでしたが、

この「ネットミル」は、家庭の電気使用量全体を把握しますから、あらゆる異常を発見する事が可能です。

ただ、ネットミルのWEBページの利用例を見ても、不動産事業・CATV事業者・リゾートマンションオーナー・介護事業者と企業向けの説明しか掲載されていません。

WEBページの説明には個人から…と、ありますが、

料金も個別に問い合わせするようになっていますので、正確な金額はわかりませんが…

これだけの高度なシステムを導入するには構な金額が必要になると思いますので、

個人で導入するにはちょっとハードルが高いかな?と思います。

一人暮らしの高齢者見守りサービスは進化している 個性的な見守りサービス6選! まとめ

まとめ

1 見守りサービスとは?
遠くにいる家族に代わって、1人暮らしの高齢者を見守るサービス。
見守りの目的としては、高齢者の安否確認・安全確保・緊急時対応など。

2 個性的な見守りサービス

①フォトスタンドが見守る
株式会社ミマモリエ 「ミマモリエ」
フォトスタンドに内蔵されたセンサーで、一人暮らしの高齢者の活動状況、睡眠時間、室温などをモニターして家族に知らせる。
フォトスタンドと一体になっている事で、監視を意識させないようにしている。
見張られている感じは拭えないので、ご本人への説得が必要。

②コンセントが見守る
株式会社パワーエレック(Power Elec Inc.) 「WiFi-Plug」
1人暮らしの高齢者宅の不自然な電気使用パターン(長時間ON/OFF)を検知して、プッシュ通知とメールで知らせるサービス。
ご本人の生活パターンに合わせて2~3種類の家電に設置するのが望ましい。

③電気ポットが見守る
象印マホービン株式会社 「みまもりほっとラインi-pot」
無線通信機を内蔵した「電気ポット」を毎日使うだけで、離れて暮らすご家族の生活を見守ることができる「安否確認サービス」。
夏場はどうなるのか?熱いお茶を飲まない方はどうするのか?などの課題はある。

④杖が見守る
Communication Stick Project 「コミュニケーションスティック」
音声をテキストに変換したメールの送受信、位置情報の通知、という機能で、外出時の「迷子」と「転倒」の不安を解消するというもの。
メールよりも通話で直接話せる方が良い。
年金生活者にはちょっと高い買い物。

⑤ガスが見守る
大阪ガス 「家族みるぴこ」
1日のガスご使用量がゼロの場合に、ご指定先にメールでお知らせするサービス。
通知がご家族に行くのが、ガスが使われなかった次の日なので、緊急時の見守りとしては厳しい。

⑥電力が見守る
志幸技研工業株式会社 「ネットミル」
家庭での電力使用量を測定して、生活パターンを学習することで、異常が発生した時に家族に通知するサービス。
WEBページに企業向けの説明しか掲載されておらず、個人で導入するにはちょっとハードルが高い。

上から目線でズケズケと語ってまいりましたが(笑)

これが現場の正直な声だと思ってお許し下さい。

現状での見守りサービスは、ほとんどのケースで介護保険や助成金の適用は無く、全額自己負担となります。

全額自己負担だと、金銭的負担が大きく、見守りサービスを導入したくても出来ないというのが現状です。

高度なカメラやセンサーをふんだんに使って、
PCやスマホ・タブレットなどの電子機器を贅沢に使用して、
通信サービスもガンガン使えば、
完璧な見守りが出来るでしょうが、コストは莫大なものになります。

ご病気を持ち、余裕の無い生活を強いられている高齢者には、
コストが上がれば上がるほど縁遠いものになっていきます。

それを考慮して、どこの企業も

「どうやってコストを下げるか?」

という難問に頭を悩ませていらっしゃると思います。

また、見守りサービスは監視される高齢者のプライバシーの問題と直結します。

今回、取り上げさせて頂いたサービスは、この”コストダウン”と”プライバシー”という難しい問題に真っ向から立ち向かう手段として、個性的な手段を選んでいらっしゃるのだと思います。

”個性的”という”革新的なもの”を産み出す才能と努力こそが、
難しい問題を解決する”最良の手段”ですし、
障害を持ち、辛い思いをしている方々を助ける”救世主”だと思います。

これからも、”個性的”という”イノベーション”をどんどん産み出して頂ける事を心から願っています♪

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