認知症の徘徊対策グッズ 自治体も連携!おススメはこの5点!

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認知症を原因とした徘徊を

政府や各自治体も大きな問題点と捉え、

いろいろな対策を講じています。

私が関わっていたケースでも、徘徊で行方不明になられ、

捜索に加わった事が何度かあります。

そんな中、徘徊対策グッズとして、様々なものが出回っています。

そんな徘徊対策グッズの利点と欠点を考えてみたいと思います。

認知症による徘徊が増えている?

警視庁の発表では、平成28年の行方不明の原因・動機として

「認知症または認知症の疑い」は、全体の3位で15,432件が報告されており、

平成27年から3,224件も増加し、他の原因・動機の中でダントツな増加を示しています。

厚生労働省もこの問題を大きく捉え、徘徊・見守りSOSネットワーク事業として

全国の自治体に対応を呼びかけています。

徘徊・見守り SOS ネットワーク構築事業 事業内容要望

① 市町村事業
・ 全市町村に警察や消防などの公的機関や、電車・バス・タクシーなどの交通機関、コンビニ、ガソリンスタンドなど身近な生活に関わる事業者等の参加により、徘徊・見守りSOSネットワークを構築するための推進会議を設置し、早期発見のための連絡網の整備、捜索・発見のためのシステムを整備する。

・ 関係者が有機的に連携し、実効性のあるネットワークの構築を図るため、徘徊模擬訓練を実施し、課題等を分析し、実際の活動に反映させる。

・ 認知症サポーターをはじめ、公共交通機関の職員、コンビニやガソリンスタンドの従業者、新聞や乳酸飲料などの訪問系事業従事者など幅広く市民を対象とした徘徊・見守り協力員を育成。

② 都道府県事業
・ 都道府県においては、広域的なネットワーク構築支援及び市町村単独のネットワークでは対応困難な広域的調整・支援を行うための推進会議を設置。

・ また、管内市町村の情報共有及び模擬訓練による課題の収集分析を行うための連絡会を設置する。

出展:厚生労働省

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これらのマンパワーとしての取り組み以外にも

グッズで徘徊に対応しようという取り組みも行っています。

徘徊対策グッズはどういうものがある?

徘徊の対策グッズは電子機器からシールやキーホルダーまであります。

おススメのグッズを5つ挙げましたので、それぞれの利点・欠点を説明致します。

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①スマホ

徘徊対策グッズというと誰もが一番最初に思いつくのが
“スマホ”
です。

徘徊対策グッズとして、ご家族や関係者から一番最初に挙がるのもスマホです。

利点

・GPS機能が付いている
ほとんどの機種でGPSが付いていて、アプリで位置探索もできます。

・入手しやすい
今はどこでも入手できますね。

・連絡にも使える
GPS機能だけではなく電話やメールなどの連絡手段として使えます。
ご家族が「テレビ電話を活用したい」と言われる事もありました。

・高齢者が使いやすい機種がある
らくらくホンなど高齢者も見やすい画面で、高齢者が使いやすい機種が何種類か出ています。

・高齢者に役に立つアプリもいろいろある
LINEなどコミュニケーションツール。
漢字の読み書きや脳トレなど、認知症予防はもちろん、服薬管理、拡大鏡、振込み詐欺防止や安否確認のアプリもあります。

・維持費が少なくて済む
格安で使えるキャリアが増えているので維持費が安く済みます。
通話は無く、データ通信だけなら月480円で済む機種もあります。

欠点

・使う事自体が難しい
70歳代までの高齢者の方ではスマホを使っていらっしゃる方も珍しくありませんが、80歳代以上では「使い方がわからない」という事で、ほとんど使われていません。

らくらくホンでも、最初から「使えない」という意識が強くて敬遠されます。

もちろん電話もメールもアプリも使えない方がほとんどです。

注意を促すアラームも老人性難聴があれば、アラーム音などの高い音が聞こえません。

・持ち歩かない

GPS機能だけを使いたいので、「使わなくても持たせておけばいい」  と、ご家族の意向で持っていただいた事がありますが、スマホどころか携帯なども常に持ち歩く習慣が身に付かず、外出される時も家に置いたままでした。

認知症があれば尚更持ち歩く習慣を身に付けるのは難しいでしょう。

・充電ができない
若い世代でも充電忘れは普通にありますが、そもそも高齢者はスマホに対する認識が薄いので、充電を忘れる方がほとんどです。

認知症があれば、記憶障害で覚えられないですね。

②GPSを利用した徘徊位置検索機器

ドコモGPS・ココセコム・みまもりGPS・まもるっくなど、GPS機能で徘徊位置検索する機器はたくさんあります。

中には、靴にGPSを内臓しているGPシューズ・見守りシューズ・いまどこちゃんなどのタイプもあります。

利点

・位置情報の精度が高い
GPS専用機器なので位置情報の精度が高いので、ほぼ数十メートルの誤差で位置を把握できる。

自分の居場所がわからなくなった方が自分でボタンを押して位置を知らせる機能や、スマホやパソコンからブザーを鳴らす機能が付いているものもあります。

また、履歴も残るので、いつ?どこに?居たのかも確認できます。

・持ち歩く意識が必要ない。
カバンの中に入れておいたり、靴に内臓してあるため、持ち歩く意識が無くても常に携帯している状態で使えます。

・月額料金が安い
月額料金としては、500円ほどからで使えるのでコストも低くて済みます。

欠点

・常に身に付けているとは限らない
女性はカバンやバッグを持ち歩きますが、男性は何も持たず外出される方が多いです。

お守りに入れておくものや靴に内蔵されているタイプもありますが、認知症の方は新しいものを身に付ける事を嫌いますし、靴はいつも同じ靴を使うとは限りません。

・バッテリーの充電が必要
認知症の方が自ら充電するのは難しいです。

そもそも、ご本人に隠して持ち歩かせる機器ですので、バッテリーの充電も隠れてしなければいけません。

カバンや靴から機器を取り出しているところや入れるところを見られたら「それは何だ?」と疑われます。

疑われずに頻繁に充電するのは大変です。

消費電力が少なく、1年以上充電しなくても良い機器もありますので、 ご使用の際には確認をオススメします。

・初期費用が高い
月額費用の他に、初期費用が必要な場合がほとんどです。

初期設定の費用も必要ですし、機器も購入する必要があり、登録料が発生する機器もあります。

高いものは、初期費用として十数万円かかりますが、初期設定費用や機器の金額も月額料金に含まれる場合や、自治体が無料で貸し出してくれるところもありますので、ちゃんと調べてから使われた方が良いです。

③爪シール


出展:JCASTニュース

徘徊の心配がある方の爪にQRコードの付いたシールを貼るものです。

利点

・QRコードで情報を読み取れる
QRコードに住所や氏名などの情報を入れておき、スマホなどの機器で読み取り誰にでもご本人の情報がわかります。

屋外で「おかしい」と感じた人がQRコードの情報を元に連絡できるのが便利です。

・個人情報は表示されないケースもある。
自治体が徘徊に対して登録して対応してくれるところでは、QRコードを読み取っても、電話番号などの個人情報は表示されず、公的機関の連絡先しか表示されないので、名札のように個人情報を曝け出す事も無く、個人情報を悪用される心配がありません。

・持ち歩かないで良い
例えば、深夜にパジャマのまま屋外へ出てしまった時など、下手をすると靴さえ履いていないケースも多くあります。

そんな時でも、爪にシールがあれば連絡先が誰にでも分かります。

・費用がタダ
自治体が無料で配布しているケースが多いので、シール自体の料金はかかりません。

欠点

・違和感を感じる
爪にシールを貼るわけですから、ご本人は違和感を感じます。

・剥がれる
シールですからもちろん剥がれます。
違和感を感じてご本人がご自分で剥がす事も多いようです。

・尊厳に問題がある
ネットやSNSでは称賛の声もある一方、「犬の首輪みたいでかわいそう」「認知症だからといって人権的にどうなの?」という声もあります。

④QRコードのキーホルダー


出展:認知症ねっと

QRコードが付いているキーホルダーで、
アイデア雑貨ショップZなどのショップが作っているものや
自治体が独自で作っているものもあります。

利点

・QRコードで情報を読み取れる
QRコードに住所や氏名などの情報を入れておき、スマホなどの機器で読み取り誰にでもご本人の情報がわかります。

屋外で「おかしい」と感じた人がQRコード情報を元に連絡できます。

・個人情報が表示されないケースもある。
自治体が徘徊に対して登録して対応してくれるところでは、QRコードを読み取っても、電話番号などの個人情報は表示されず、公的機関の連絡先しか表示されないので、名札のように個人情報を曝け出す事も無く、個人情報を悪用される心配がありません。

・どこにでも付けられる
キーホルダーなので、衣服・サイフ・杖・歩行器など、どこにでも付けられます。

欠点

・常に身に付けているとは限らない
カバンや杖をいつも同じものを使っていても、キーホルダーを付けているものを持って出られるとは限りません。

意識を持って外出する時は、カバンや杖などを持って出られますが、
徘徊の場合は、妄想の中で動かれる事もあり、持ち物を持って出るとは限りません。

黙って付けておいても、認知症の方は新しいものを身に付ける事を嫌いますので、外してしまわれる可能性もあります。

・価格が微妙
一個の価格は1500円(税込み)ですので、1個や2個ぐらいならそんなに負担にはなりませんが、服にも…杖にも…歩行器にも…などとあらゆるものに付けるとなると、結構なお値段になります。

自治体が無料で配布しているところもありますので、まずは、問い合わせした方が良いと思います。

・個人情報が洩れる
自治体が協力して対策してくれているところは、自治体へ連絡がいくように、QRコードには個人情報を入れないように配慮していますが、個人で購入する場合は、住所や電話番号を入力しておかないと使えませんので、個人情報を悪用される事も考えておかなければいけません。

⑤QRコードのアイロンプリント


出展:ValuePress

QRコードをアイロンプリントで衣服に貼り付けるもので、アイデア雑貨ショップZが発売しており、その他にも自治体が独自に配布しているところもあります。

利点

・QRコードで情報を読み取れる
QRコードに住所や氏名などの情報を入れておき、スマホなどの機器で読み取り誰にでもご本人の情報がわかります。

・衣服に貼り付けられる。
アイロンプリントなので、ナイロンなど熱に弱い素材以外であれば、洋服だけではなく、靴やカバンなどにも貼り付けられます。

・洗濯しても消えたり剥がれたりしない
100回の洗濯にも耐えられる品質なので、遠慮なく洗濯ができます。

・費用が安く済む
A4シート1枚分で、計63枚分のQRコードが1000円(税込み)で入手できますので、コストパフォーマンスに優れています。

・自宅で簡単に貼り付けられる
アイロンさえあれば、好きなものにいつでも貼り付けられます。

欠点

・本人が嫌がる
衣服にQRコードが貼り付けてある事に、ご本人が嫌がるかもしれません。
また、QRコードを読み取る時も、直接衣服から読み取る必要があるので、それを嫌がる方もいらっしゃると思います。

・気付かれない可能性がある
QRコード自体が小さいので、徘徊が発見されても衣服のQRコードに気付いてもらえない可能性があります。
また、ご本人がQRコードの貼り付けを嫌がり、目立たないところに貼り付けると、尚更気付きにくくなります。

・個人情報が洩れる
今のところ、三重県志摩市などの自治体で独自のものを配布しているところはありますが、その他の地域の方は個人で購入する事になり、QRコードに住所や電話番号などを入力しておくと、個人情報が読み取られ、悪用される事も考えておかなければいけません。

認知症の徘徊対策グッズ 自治体も連携!おススメはこの5点! まとめ

まとめ

1認知症による徘徊が増えている?
「認知症または認知症の疑い」は、全体の3位で15,432件が報告されており、平成27年から3,224件も増加し、他の原因・動機の中でダントツな増加を示している。

2 徘徊対策グッズはどういうものがある?
徘徊の対策グッズは電子機器からシールやキーホルダーまである。

2.1 ①スマホ
利点
・GPS機能が付いている
・入手しやすい
・連絡にも使える
・高齢者が使いやすい機種がある
・高齢者に役に立つアプリもいろいろある
・維持費が少なくて済む
欠点
・使うのが難しい
・持ち歩かない
・充電ができない

2.2 ②GPSを利用した徘徊位置検索機器
利点
・位置情報の精度が高い
・持ち歩く意識が必要ない
・月額料金が安い
欠点
・常に身に付けているとは限らない
・バッテリーの充電が必要
・初期費用が高い

2.3 ③爪シール
利点
・QRコードで情報を読み取れる
・個人情報は表示されないケースもある
・持ち歩かないで良い
・費用がタダ
欠点
・違和感を感じる
・剥がれる
・尊厳に問題がある

2.4 ④QRコードのキーホルダー
利点
・QRコードで情報を読み取れる
・個人情報が表示されないケースもある
・どこにでも付けられる
欠点
・常に身に付けているとは限らない
・価格が微妙
・個人情報が洩れる

2.5 ⑤QRコードのアイロンプリント
利点
・QRコードで情報を読み取れる
・衣服に貼り付けられる。
・洗濯しても消えたり剥がれたりしない
・費用が安く済む
・自宅で簡単に貼り付けられる
欠点
・本人が嫌がる
・気付かれない可能性がある
・個人情報が洩れる

仕事の移動中に、

熱中症で倒れた高齢者を発見し、救急車を呼んだ時は、

名札が付いていたおかげで、ご家族に連絡する事ができました。

認知症で徘徊され、

行方不明になられた方の捜索に、何度か参加した事があります。

幸いにも、事故にも合わず無事に発見されたケースばかりですが、

もし…と考えると背筋が寒くなります。

認知症で徘徊される方には、必ず理由があります。

徘徊してからの対策も大事ですが、

徘徊しないような防止策も徹底する必要があると思います。

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