いよいよ平昌パラリンピックの開催が近づいてきました。
人間として肉体の限界を極めるオリンピックとは違って、
パラリンピックは、最新技術を惜しみなく盛り込んだ、器具や装具などの機器の進化も見ものです。
メダルが期待できる代表選手も、たくさん出場するので絶対に楽しめること間違いありません。
そんな、平昌パラリンピックを10倍楽しめるよう、
競技の内容や見どころ、注目されている選手を記事にしてみました。
目次
平昌パラリンピック 日本代表が出場する競技種目
平昌パラリンピックで日本代表が出場する競技種目は、
・アルペンスキー
・クロスカントリー・バイアスロン
・スノーボード
・パラアイスホッケー
の4つです。
それでは、これらの競技の説明をしたいと思います。
アルペンスキー
出展:日本パラリンピックサポートセンター
アルペンスキーは、
・滑降(ダウンヒル)
・スーパー大回転(スーパーG)
・大回転(ジャイアントスラローム)
・回転(スラローム)
・スーパー複合(スーパーコンビ)
の5種目が実施されます。
パラリンピックのアルペンスキーは、障害ごとに
・立位(スタンディング)
・座位(シッティング)
・視覚障がい(ビジュアリーインペアード)
の3つのカテゴリーで行われます。
この3つのカテゴリーは、さらに障害の種類や程度、運動機能などによってクラス分けされます。
実走タイムに障害クラスごとに設定された計算タイムで順位が決まります。
立位(スタンディング)は通常のスキーと同じで立って競技しますが、片脚の選手が絶妙なバランスで滑り降りる姿は圧巻です。
出展:清水建設株式会社
座位(シッティング)は、チェアスキーというソリに似たマシンで、時速100kmを超えるスピードで雪上を滑る迫力は必見です。
出展:日本障害者スキー連盟
視覚障がい(ビジュアリーインペアード)の選手は、前方を滑る「ガイド」の音声によるサポートを受けながら競技します。
出展:清水建設株式会社
アルペンスキーは、冬季パラリンピックで一番スピード感のある競技ですので、見ていてドキドキが止まりません。
クロスカントリー/バイアスロン
出展:パラノルディックスキー 日本チーム
クロスカントリースキーのフリー走法と射撃を組み合わせたものが、バイアスロンという競技です。
パラリンピックでは、距離別にショート、ミドル、ロングの3種目が実施され、射撃を外した回数だけペナルティがあります。
クロスカントリーで体力をギリギリまで使った上で、満射を狙わなければいけないという、持久力と集中力が求められる過酷な競技です。
出展:Paragraph
スノーボード
出展:https://twitter.com/hashtag/%E5%B0%8F%E6%A0%97%E5%A4%A7%E5%9C%B0
スノーボードは、平昌パラリンピックから新しく始まる競技です。
障害の種類や程度で、
・下肢障がいのSBLL-1、SBLL-2
・上肢障がいのSB-UL
の3つのクラスに分けられます。
同時スタートのスリリングな展開が楽しめるスノーボードクロスと、
3回の滑走でベストタイムを競うバンクドスラロームがありますが、
同時スタートするスノーボードクロスは、コースの取り合いで、ぶつかり合いながら順位を競う荒々しさが魅力です。
パラアイスホッケー
出展:Sports News
パラアイスホッケーは、1つのチームごとに2名のゴールキーパーと13名のプレイヤーで行われます。
競技は一般的に
・3名のフォワード
・2名のディフェンス
・1名のゴールキーパー
で、構成されており、通常のアイスホッケーと同じく、相手のゴールポストにパックを入れた得点で競います。
選手たちはスケート靴の代わりに、スケートの刃が二枚ついたバケットシート(ソリ)を使用します。
選手たちが使うスティックには、このバケットシートを駆動するためのスパイクが付いており、そのスティックでパックを打ち合います。
接触プレーは当たり前、通常のホッケー以上に格闘技的要素が強いので、ヒヤヒヤ・ワクワク・ドキドキしながら観戦できます。
平昌パラリンピック日本代表の注目選手
アルペンスキー
日本代表として出場する選手は、
狩野 亮 選手
トリノ出場、バンクーバー出場(金1銅1・ソチ金2)
鈴木 猛史 選手
トリノ出場、バンクーバー出場(銅1、ソチ金1銅1)
髙橋 幸平 選手
初出場
森井 大輝 選手
ソルトレークシティ出場、トリノ出場(銀1)、バンクーバー出場(銀1銅1)、ソチ出場(銀1)
本堂 杏実 選手
初出場
夏目 堅司 選手
バンクーバー出場、ソチ出場
三澤 拓 選手
トリノ出場、バンクーバー出場、ソチ出場
小池 岳太 選手
トリノ出場、バンクーバー出場、ソチ出場
村岡 桃佳 選手
ソチ出場
で、この中でも、
座位クラスは、世界でもトップレベルで、
2014年のソチパラリンピックでは、
狩野亮選手が、高速系の2種目で金メダル、
鈴木猛史選手が、回転で金メダル、
森井大輝選手が、スーパーGで銀メダル
を獲得しています。
クロスカントリー/バイアスロン
出場する選手は、
岩本 啓吾 選手
ソチ出場
川除 大輝 選手
初出場
佐藤 圭一 選手
バンクーバー出場、ソチ出場、リオ出場
高村 和人 選手
初出場
新田 佳浩 選手
長野出場、ソルトレークシティ出場(銅1)、トリノ出場、バンクーバー出場(金2)、ソチ出場
星澤 克 選手
初出場
阿部 友里香 選手
ソチ出場
出来島 桃子 選手
トリノ出場、バンクーバー出場、ソチ出場
新田 のんの 選手
初出場
です。
2014年のソチ大会では、地元のロシアが圧倒的な強さをみせる中、
男子座位の久保恒造選手がバイアスロン・ショートで銅メダルを獲得しました。
20歳の初出場、人気の新田のんの選手の活躍も期待されています。
スノーボード
出場選手は、
小栗 大地 選手
初出場
成田 緑夢 選手
初出場
山本 篤 選手
北京出場、ロンドン出場、リオ出場(冬季初出場)
の3人です。
日本国内の競技者はまだ少ないですが、
パラリンピックに出場する選手は、世界のワールドカップやXゲームへの出場経験もある選手で、
ハイレベルなパフォーマンスを見せてくれます。
注目は、史上初、義足として代表に選出された小栗大地選手と、
トリノオリンピックに出場して人気を博した成田童夢と今井ネロを兄姉に持ち、直前の平昌ワールドカップでも優勝した成田緑夢選手です。
2人とも初出場ながらメダルが確実視されている逸材です。
パラアイスホッケー
出場選手は、
安中 幹雄 選手
トリノ出場、バンクーバー出場(銀)
石井 英明 選手
初出場
上原 大祐 選手
トリノ出場、バンクーバー(銀)
熊谷 昌治 選手
初出場
児玉 直 選手
初出場
塩谷 吉寛 選手
初出場
柴 大明 選手
ソルトレークシティ出場、トリノ出場
須藤 悟 選手
ソルトレークシティ出場、トリノ、バンクーバー(銀)
髙橋 和廣 選手
ソルトレークシティ出場、トリノ出場、バンクーバー(銀)
中村 稔幸 選手
バンクーバー(銀)
南雲 啓佑 選手
初出場
廣瀬 進 選手
初出場
福島 忍 選手
ソルトレークシティ出場、トリノ出場、バンクーバー出場(銀)
堀江 航 選手
初出場
三澤 英司 選手
長野出場、ソルトレークシティ出場、トリノ出場、バンクーバー出場(銀)
望月 和哉 選手
初出場
吉川 守 選手
長野出場、ソルトレークシティ出場、トリノ出場、バンクーバー(銀)
以上のメンバーです。
注目選手は、バンクーバーパラリンピック銀メダルメンバーの
安中 幹雄 選手
上原 大祐 選手
須藤 悟 選手
髙橋 和廣 選手
中村 稔幸 選手
福島 忍 選手
三澤 英司 選手
吉川 守 選手
で、特に長野パラリンピックから出場している
三澤 英司 選手
吉川 守 選手
が、ベテランとしてどうチームを引っ張ってくれるかが見どころです。
地上波・BS 放送予定
平昌パラリンピックの放送は、地上波・BS・インターネット全てNHKのみ放送権を持っていますが、
選手がメダルを獲得するような活躍をみせてくれれば、民放のニュースでも選手達の雄姿が見られるかもしれません。
後7:30 NHK総合 録画
開幕特番
後8:00 NHK総合 LIVE
開会式
後8:55 Eテレ LIVE
開会式
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前10:00 BS1 録画
開会式
後1:05 NHK総合 LIVE
バイアスロン 男子7.5km/女子6km
後1:05 NHK総合 LIVE
アルペンスキー 女子・男子滑降 ほか
後3:20 BS1 LIVE
アイスホッケー 予選リーグ 日本 対 韓国
前8:25 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前9:20 BS1 LIVE
アルペンスキー 女子・男子スーパー大回転
後1:00 BS1
アイスホッケー予選リーグ 日本 対 アメリカ
後7:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:15 NHK総合 LIVE
サンデースポーツ&パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後0:20 NHK総合 LIVE
スノーボード 男子・女子クロス ほか
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:00 NHK総合 LIVE
パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後1:05 NHK総合 LIVE
アルペンスキー 男子・女子スーパー複合
後1:05 NHK総合 LIVE
スーパー大回転 回転 ほか
後6:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 予選リーグ 日本 対 チェコ
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:00 NHK総合 LIVE
パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後1:05 NHK総合 LIVE
アルペンスキー 男子・回転 ほか
後3:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 5~8位プレーオフ
後7:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 5~8位プレーオフ
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:00 NHK総合 LIVE
パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前11:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 準決勝
後1:05 NHK総合 録画
アルペンスキー 女子・回転 ほか
後7:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 準決勝
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:00 NHK総合 LIVE
パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後0:20 NHK総合 LIVE
スノーボード 男子・女子
後0:20 NHK総合 LIVE
バンクドスラローム ほか
後3:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 7・8位順位決定戦
後7:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 5・6位順位決定戦
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後10:00 NHK総合 LIVE
パラリンピックタイム
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前11:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 3位決定戦
後0:15 NHK総合 LIVE
アルペンスキー 男子・大回転
後0:15 NHK総合 LIVE
クロスカントリー ほか
後7:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後9:50 NHK総合 LIVE
サタデースポーツ&パラリンピックタイム
前8:25 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前11:50 BS1 LIVE
アイスホッケー 決勝
後0:15 NHK総合 LIVE
アルペンスキー 女子・大回転
後0:15 NHK総合 LIVE
クロスカントリー ほか
後7:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
後8:00 Eテレ LIVE
閉会式
前9:30 NHK総合
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
前10:00 BS1 録画
閉会式
後8:00 Eテレ
みんなで応援!ピョンチャンパラリンピック
平昌パラリンピックが10倍楽しめる 日本代表が出場する競技・選手の見どころを徹底解説! まとめ
1 平昌パラリンピック 日本代表が出場する競技種目
1.1 アルペンスキー
アルペンスキーは、冬季パラリンピックで一番スピード感のある競技で、見ていてドキドキが止まらない!
1.2 クロスカントリー/バイアスロン
クロスカントリーで体力をギリギリまで使った上で、満射を狙わなければいけないという、持久力と集中力が求められる過酷な競技。
1.3 スノーボード
同時スタートするスノーボードクロスは、コースと取り合いで、ぶつかり合いながら順位を競う荒々しさが魅力。
1.4 パラアイスホッケー
接触プレーは当たり前、通常のホッケー以上に格闘技的要素が強いので、ヒヤヒヤ・ワクワク・ドキドキしながら観戦できる。
2 平昌パラリンピック日本代表の注目選手
2.1 アルペンスキー
座位クラスのチームは、世界でもトップレベルで、2014年のソチパラリンピックでは、狩野亮選手が高速系の2種目で金メダル、鈴木猛史選手が回転で金メダル、森井大輝選手がスーパーGで銀メダルを獲得している。
2.2 クロスカントリー/バイアスロン
2014年のソチ大会では、地元ロシアが圧倒的な強さをみせる中で、男子座位の久保恒造選手がバイアスロン・ショートで銅メダルを獲得し、20歳の初出場、人気の新田のんの選手の活躍も期待されている。
2.3 スノーボード
義足として、史上初で代表に選出された小栗大地選手と、トリノオリンピックに出場して人気を博した成田童夢と今井ネロを兄姉に持ち、直前の平昌ワールドカップでも優勝した成田緑夢選手。2人とも初出場ながらメダルが確実視されている逸材。
2.4 パラアイスホッケー
長野パラリンピックから出場している、三澤 英司 選手、吉川 守 選手が、ベテランとしてどうチームを引っ張ってくれるかが見どころ。
3 放送予定
※本文中の表をご参照下さい。
パラリンピックは、障害者のスポーツとして
「痛々しい」
と、言われる事が多いのですが、
世界レベルで活躍していて、メダルの獲得も確実な選手がたくさん居ますし、
空気抵抗値やサスペンションまで最新技術で固められた、器具や装具の進化も見どころです。
マシンのテクノロジーが勝敗を分ける、F1やWRC、MotoGPなどマシン系が好きな方は、知れば知るほどたまらないと思います。
朝から夜までぎっしりの放送ですが、録画して注目の競技を見逃さないようにして下さいね。