認知症の高齢者を助ける 期待のボランティア 認知症サポーターって?

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近年、高齢化の影響で、

認知症の患者さんの人数は、年々増え続けています。

更に、若年性認知症として、40歳代から認知症になる方も増えており、

今後、認知症の患者さんはもっと増えていく事が予想されます。

我々が関わらせて頂いている患者さんも、認知症の方の割合が増えてきています。

そんな中で、注目されているのが、認知症サポーターと呼ばれる人材です。

この認知症サポーターとは何でしょうか?

これからの社会にどう役に立つのでしょうか?

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認知症サポーターとは?

認知症サポーターとは、

認知症に対する正しい知識と理解を持ち、

地域で認知症の人やその家族に対して、

できる範囲で手助けする人材です。

この認知症サポーターは、

特定非営利活動法人「地域ケア政策ネットワーク全国キャラバンメイト連絡協議会」が実施する

認知症サポーター養成講座を受講して修了した方に与えられる名称です。

現在、認知症サポーターは全国に9,835,590人おられ、

地域で認知症の方が穏やかに生活するために頑張って下さっています。

どこで受講できるの?

認知症サポーター養成講座は、

都道府県・市町村の認知症対策窓口や高齢者支援を担当する課で開催の受付をしています。

地域住民・職域・学校・団体・企業などで、だいたい10人以上の参加人員を集められれば、養成講座を開催してもらえます。

受講料は無料ですが、会場を指定した場合などは、会場代が手出しになる場合もあります。

講座はどんな内容?

講座は、基本的には専用のテキストを使用し60~90分間を目安に行われます。

主な内容としては、

1.認知症とはどのようなものか
2.認知症の症状について
3.認知症の診断や治療について
4.認知症予防について
5.認知症の方に接する時の心構えと介護者の気持ちの理解について
6.認知症サポーターにできることとは?

などの内容となります。

講師は、全国キャラバン・メイト連絡協議会が認定した

「キャラバンメイト」と呼ばれる人が務めて下さいます。

認知症サポーターって、何をするの?

認知症サポーターになったからといって、何かをしなければならないわけではありません。

認知症サポーターは、

認知症を正しく理解して、認知症の方ご本人や、そのご家族の理解者として、

自分の出来る範囲で、手助けする人材です。

認知症サポーターキャラバンという、

各都道府県・市町村の行政が主体で行っている活動もありますし、

認知症サポーターとして個人で、地域の認知症の方やそのご家族に

「何かお困りですか?」

と、声を掛けるだけでも良いのです。

今後の認知症サポーターに期待してます!

活動としては、原則ボランティアでの活動ですが、

私がこの認知症サポーターの今後に期待しているのは、

①認知症サポーターがぞくぞくと増えている。

②全国の自治体が積極的に活動しようとしている。

③地域包括ケアシステムの構築が進んでいる。

④ドイツで有償ボランティアが始まった。

という4点からです。

①認知症サポーターがぞくぞくと増えている。

平成26年9月には全国で540万人だった認知症サポーターですが、

現在は、1千万人に迫る勢いです。

たった、3年ほどで倍に増えているわけです。

認知症の問題がどんどん大きくなっていくだろうと予測される今後は、

更に増えていく事が予想されます。

今は、そんなに有名な資格ではありませんが、

今後は認知症を守る存在として欠かせない存在になると思います。

②全国の各自治体が積極的に活動しようとしている。

ネットで検索していただくと分かるとおもいますが、

厚生労働省をはじめ、全国の都道府県・市町村の自治体の活動が

ズラリと出てきます。

養成講座の開催が、受講する側の主体だとはいえ、

全国の自治体も積極的に関わろうとしているのは間違いありません。

③地域包括ケアシステムの構築が進んでいる。

現在、「地域包括ケアシステム」という、公的サービスを関係者が連携して提供していく医療・介護の職種が協力するシステムの構築が進んでいます。

この地域包括ケアシステムは、医療・介護分野の職種が協力して行うものですが、

細かい部分はフォローしきれない事が予想されます。

そのフォローしきれない部分の担い手として、認知症サポーターは大きな役割となるのではないかと期待しています。

④ドイツで有償ボランティアが始まった。

2017年からドイツでは、

介護施設で付き添いなどのサービスを、介護の専門資格を持たない支援者(ボランティア)によって

行うことが義務化されました。

更に、ボランティアも有償化する事が当たり前になっており、

利用者が支払う料金も専門資格を持っている人材によるサービスに比べ約半分の料金で済みます。

これが、日本と同じ高齢化の問題を抱えるドイツで上手くいけば

日本でも同じようなシステムが導入されるでしょうから、

今はボランティアの認知症サポーターが仕事として確立できる可能性があります。

認知症の高齢者を助ける 期待のボランティア 認知症サポーターって? まとめ

まとめ

1 認知症サポーターとは?
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする人材。

2 どこで受講できるの?
都道府県・市町村の認知症対策窓口や高齢者支援を担当する課で開催の受付をしている。

3 講座はどんな内容?
主な内容としては、

1.認知症とはどのようなものか
2.認知症の症状について(中核症状と周辺症状)
3.認知症の診断や治療について
4.認知症予防について
5.認知症の方に接する時の心構えと介護者の気持ちの理解について
6.認知症サポーターにできることとは?

などの内容。

4 認知症サポーターって、何をするの?
何かをしなければならないわけではなく、自分の出来る範囲で、手助けする人材。
各都道府県・市町村の行政が主体で行っている活動もあるし、認知症サポーターとして個人で活動もできる。

5 今後の認知症サポーターに期待してます!
認知症サポーターの今後に期待しているのは、

①認知症サポーターがぞくぞくと増えている。

②全国の各自治体が積極的に活動しようとしている。

③地域包括ケアシステムの構築が進んでいる。

④ドイツで有償ボランティアが始まった。

という4点がある

地域包括ケアシステムのように、

高齢者や障害者の支援を近隣の地域で支援しようとする動きは

どんどん高まっています。

この動きの中で、認知症サポーターのように疾患を理解した人材が

介護の中心を担っていくと思います。

資格にあぐらをかいている人間は、もう必要なくなる時代は、

もうそこまで来ています。

私のように資格に頼り切っているセラピストの方々は

仕事を奪われないように頑張りましょうね♪

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