沖縄で、「はしか」が大流行し、愛知でも流行の兆しをみせており、
全国の感染者が119人に達したとニュースでも騒がれています。
このまま、さらに感染が広がる可能性もありますが、中でも感染症にかかりやすい高齢者が心配です。
高齢者でも、はしかに感染するのでしょうか?
もし、はしかに感染したらどうなるのでしょうか?
予防する方法はあるのでしょうか?
目次
高齢者は、はしかの予防接種を受けていない?
はしかの予防といえば、子供の頃に受ける予防接種を思い出すでしょうが、
それは、若い世代の方々だけの事で、はしかのワクチン接種が始まったのは、1966年のことです。
更に、接種義務のある定期接種が始まるのが1978年ですので、
子供の頃に予防接種を受けた憶えがある方は、この定期接種の事を憶えていらっしゃるのだと思います。
1966年から定期接種が始まる1978年までの間は、ワクチンの予防接種は受けたい人だけが受ける任意でしたので、
定期接種が始まるまでは、ワクチン接種を受けてる人はそんなに多くありません。
と言うより、
仮に65歳以上を高齢者とした場合に、
ワクチン接種の始まった1966年では、今の65歳以上の方は既に13歳以上になっており、
もし予防接種を受けた方が居たとしても、ごく僅かなはずです。
高齢者では、特別な理由が無い限り、予防接種を受けている人はほとんど居ないという事になります。
高齢者はみんな、はしかに一度はかかってるから感染しない?
高齢者が子供の頃は、はしかのワクチンが存在せず、予防接種も受けられなかったため、
はしかは、必ず一度はかかる病気でした。
はしかに一度は感染しているのであれば、高齢者はワクチン接種を受けていなくても、免疫を持っている事になります。
免疫を持っていれば、二度とかからないと思われるでしょうが、
はしかの免疫は一生続くわけではありませんし、免疫を持っていたとしても免疫力自体が弱い場合もありますので、感染する可能性は十分あります。
高齢者が、はしかに感染したらどうなる?
はしかは、飛沫感染や接触感染はもちろん、空気感染するほど感染力が強い病気です。
毎年、猛威を振るうインフルエンザでさえ、空気感染はしないと言われていますので、
はしかの感染力がどれだけ強いか、お分かりになるかと思います。
高齢者になると、加齢とともに免疫も老化して、自然に免疫力が低下しますので、
当然、はしかにも感染しやすくなり、症状も重篤化します。
更に、免疫力が落ちている高齢者は、肺炎などに移行しやすくなりますし、脳炎も合併する事があります。
肺炎による死亡者は、65歳以上が97%を占めていますし、
引用:健康長寿ネット
脳炎を合併すれば20~40%ほどの割合で後遺症が残り、致死率は15%ほどにもなります。
高齢者が、はしかに感染しないようにするには?
はしかは感染力が強いため、通常の感染予防である
・マスクの着用
・手洗い
・うがい
などでは、防ぎきれませんので、予防するにはワクチンの接種しかありません。
はしかの予防接種は、受けられない病院もありますので、予め電話して確認しておく方が良いでしょう。
ワクチンの接種が受けられる病院は、ここ↓から検索する事ができます。
必ずかかりつけ医に相談してから予防接種を受けて下さい。
高齢者もはしかに感染する?感染したらどうなる?予防はどうすればいい? まとめ
1 高齢者は、はしかの予防接種を受けていない?
ワクチン接種の始まった1966年では、今の65歳以上の方は既に13歳以上になっており、もし予防接種を受けた方が居たとしても、ごく僅かなはずで、高齢者では、特別な理由が無い限り、予防接種を受けている人はほとんど居ないという事になります。
2 高齢者はみんな、はしかに一度はかかってるから感染しない?
はしかの免疫は一生続くわけではありませんし、免疫を持っていたとしても免疫力自体が弱い場合もありますので、感染する可能性は十分あります。
3 高齢者がはしかに感染したらどうなる?
高齢者になると、加齢とともに免疫も老化して、自然に免疫力が低下しますので、当然はしかにも感染しやすくなり、症状も重篤化します。
更に、免疫力が落ちている高齢者は、肺炎などに移行しやすくなりますし、脳炎も合併する事があります。
4 高齢者が、はしかに感染しないようにするには?
はしかは感染力が強いため、通常の感染予防であるマスクの着用・手洗い・うがいなどでは、防ぎきれませんので、予防するにはワクチンの接種しかありません。
はしかに限らず、免疫力が低下する高齢者にとって感染性の疾患は命取りになる危険性が高いです。
更に、元々持っていらっしゃる疾患で、重篤化する事も多いです。
私が関わってきた高齢者の方で、インフルエンザなどの感染性疾患から肺炎に移行して亡くなられた方はたくさんいらっしゃいます。
はしかやインフルエンザなどを甘くみず、できるだけ早めに予防する事をおすすめします!