熱中症になった時の緊急対応って知ってますか?予防と処置をわかりやすく解説します!

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連日、猛暑が続いており、日本全国で熱中症により緊急搬送される人が続出しています。

毎年、仕事でイベントなどの救護に入りますが、

救護で一番多いのが熱中症です。

今回は、熱中症の予防法から緊急対応まで、わかりやすく解説したいと思います。

熱中症って何?

熱中症とは、高温多湿の環境で体調の調整ができなくなって、

いろいろな体調不良をおこすものです。

高温多湿の環境

高温多湿の環境とは、気温が高くて湿気が多い場所で、

野球やサッカーなどのグラウンドや、工場などの環境が挙げられます。

例えば、屋根のない野球やサッカーなどのグラウンドでは、

直射日光が当たるので気温は高くなり、

周りが壁やスタジアムで囲まれているため風も吹かず、

さらに、土や芝生に含まれている水分が蒸発して湿度が高くなります。

一方、工場内などは直射日光は当たりませんが、

室内で換気ができず、機械の熱がこもって熱中症に繋がる環境になります。

熱中症は気温が高いと起こるように思われていますが、

気温だけではなく湿度も大きく関係し、

気温が高くても湿度が低ければ、汗が蒸発して体温の上昇を防いでくれますし、

気温がそんなに高くなくても湿度が高ければ、身体に熱がこもって体温が上昇します。

汗が蒸発して体温の上昇を防いでくれます

体は汗をかいて、汗の水分が蒸発する気化熱で体の熱を下げています。

体重70kgの人で、汗が100ml蒸発すれば体温が1度上がるのを防いでくれます。

暑くなった時に湿度が高いと汗が蒸発せず、

体温はグングン上がっていくわけです。

このため、気温だけでは熱中症の危険度が判断できないので、

天気予報などの熱中症の警報には、暑さ指数(WBGT)というものが用いられます。

暑さ指数(WBGT)

暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は、

熱中症を予防することを目的としてアメリカで提案された指標です。

体と気温の熱のやりとりに影響が大きい

  • 湿度
  • 日射、輻射
  • 気温

を取り入れた指標です。


引用:環境省 熱中症予防情報サイト


引用:環境省 熱中症予防情報サイト

このように、暑くて蒸し蒸しする環境の中に長時間いると、熱中症になる危険性が高くなります。

熱中症の種類は?

熱中症というのは、病気の名前ではなく、いろいろな症状をまとめた総称です。

熱中症は、いろいろな種類があり、それぞれ症状が違います。

熱中症の種類には、

  • 熱失神(ねつしっしん)
  • 熱痙攣(ねつけいれん)
  • 熱疲労(ねつひろう)
  • 熱射病(ねっしゃびょう)

の4つがあります。

熱失神(ねつしっしん)

暑さで体温が上がり、体中の血管が広がって血圧が急激に下がる事で、脳に血が届きにくくなり起こります。

症状としては、

・めまい
・失神
・顔色が無くなる

などがみられます。

熱痙攣(ねつけいれん)

暑さで大量に汗をかき、喉が渇いて水だけしか飲まないと、

汗と一緒に出たナトリウムが補給されず、

筋肉を動かすのに必要な体内のナトリウムが足りなくなってしまいます。

症状として、

・手足がつる
・筋肉痛
・筋肉のけいれん

などが出ます。

熱疲労(ねつひろう)

暑さで大量に汗をかいた後、水分を補給しないと、

身体の中の水分が足りなくなり脱水状態になります。

症状としては、

・頭痛
・嘔吐
・倦怠感
・集中力の低下
・判断力の低下

などが出ます。

熱射病(ねっしゃびょう)

暑さで体温が上がったまま下がらないと、

熱が高くなり脳に異常をきたします。

症状としては、

・意識障害
・刺激への反応が弱い
・言動がおかしい
・ふらふらする

などが起こります。

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熱中症を予防するには?

熱中症にならないように、予防するには、どうすれば良いのでしょうか?

では、それぞれの熱中症の種類別に予防するポイントをご説明します。

熱失神(ねつしっしん)の予防策

熱失神(ねつしっしん)は、暑さで体温が上がる事で起こりますので、

体温を上げないようにする事が重要です。

・直射日光に当たるような場所に長時間いないようにする。

・暑い場所に長時間いる場合は、水分を補給する。

・濡れたタオルやうちわなどを使って体温を下げる努力をする。

・風通しの良い衣服を着る。

などの対策が挙げられます。

熱痙攣(ねつけいれん)の予防策

熱痙攣(ねつけいれん)は、体内のナトリウムが足りなくなる事で起こりますので、

塩分などを摂る事が重要です。

・水分を摂る時は、水だけではなく塩分も一緒に摂るようにする。

・できれば、他の電解質も入っているスポーツドリンクがベスト。

・なるべく汗をかかないように、涼しい衣服を選ぶ。

・暑くなったら、濡れタオルや風に当たって身体を冷やす。

などの対策が挙げられます。

熱疲労(ねつひろう)の予防策

熱疲労は、体の水分が少なくなる脱水で起こりますので、

十分な水分補給が大事です。

・暑い場所で長時間過ごす時は、予め十分に水分を摂っておく。

・暑い場所では、我慢しないでしっかり水分を摂る。

・汗が出てきたら積極的に水分を摂る。

などの対策が挙げられます。

熱射病(ねっしゃびょう)の予防策

体温が高熱になる事で脳に問題が出る事が原因ですので、

体に熱をこもらせないようにするのが大事です。

・暑いところで長時間すごす場合は、直射日光が当たらない場所を確保する。

・直射日光が当たる場所では、帽子や日傘で日光を遮る。

・暑くなったら身体を冷やす。

・体温が上がらないように、涼しい衣服を着用する。

などの対策が挙げられます。

これらの対策をみると、全ての熱中症で共通している部分がある事に気付かれたかと思います。

日射病を防ぐためには、

  • 直射日光を避ける
  • 高温多湿に注意する
  • 涼しい衣服で過ごす
  • 水分(できればスポーツドリンク)をしっかり摂る
  • 暑くなったら体を冷やす

 という5点に注意することが重要だという事です。

緊急対応のポイントは?

では、

・自分で熱中症になっているのに気付いた場合
・熱中症になっている人を見付けた場合

それぞれの緊急対応をお教えします。

熱中症に自分で気付いたら?

私自身も熱中症を経験しましたが、

熱中症は「自分では気づかない」というところが、すごく重要なところです。

熱中症になる時は、スポーツや作業など何かに集中している時に起こり易いですし、

睡眠不足や食事を摂っていない事などが引き金になったり、

頭痛や倦怠感など体調不良がある時にも熱中症になりがちです。

更に、熱中症になると意識がもうろうとするので、自分で判断するのが難しくなるのです。

もし、熱中症の症状に自分で気付いた時には、すぐに以下のように対処して下さい。

  1. 直射日光が避けられる場所に移動する。
  2. 衣服の締め付けを緩める。
  3. 氷や濡れタオル、うちわや扇風機で体を冷やす。
  4. 水分補給(できればスポーツドリンク)をする。

上記の対処をしても、症状が改善しなかった場合は、

意識を失うなど症状が悪化する危険性もありますので、

周囲の人にお願いして、必ず病院受診をして下さい。

熱中症になっている人を見かけたら?

周囲で熱中症の症状が出ている人を見かけたら、次の手順で緊急処置を行って下さい。

熱中症になった時の緊急対応って知ってますか?予防と処置をわかりやすく解説します! まとめ

まとめ

1 熱中症って何?
熱中症とは、高温多湿の環境で身体の調整ができなくなって、いろいろな体調不良をおこすものです。

2 熱中症の種類は?
熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病の4つがあります。

3 熱中症を予防するには?

・熱失神(ねつしっしん)の予防策
体温を挙げないようにする事が重要です。

・熱痙攣(ねつけいれん)の予防策
塩分などを摂る事が重要です。

・熱疲労(ねつひろう)の予防策
十分な水分補給が大事です。

・熱射病(ねっしゃびょう)の予防策
体に熱をこもらせないようにするのが大事です。

4 緊急対応のポイントは?

・熱中症に自分で気付いたら?
直射日光が避けられる場所に移動し、衣服の締め付けを緩めて、氷や濡れタオル、うちわや扇風機で体を冷やして、水分補給(できればスポーツドリンク)をして下さい。

・熱中症になっている人を見付けたら?
意識があるか?自分で水分を摂れるか?症状が改善したか?を段階的にチェックして、的確な処置をする。
※詳しくは本文をご参照下さい。

夏場のイベントでは、毎年必ず何人かの熱中症患者が出ます。

今までで一番多い時は、30人以上が同時に熱中症になり、救急車を6台呼んだ事があります。

熱中症になりやすいだろうと思われる、スポーツ選手は、ほとんど熱中症になりません。

熱中症で倒れる人のほとんどは、炎天下の中、応援などで暑さを我慢している人です。

その差は、熱中症に対する「意識」の問題です。

スポーツ選手は熱中症にならないように気を付けているが、

応援している人は熱中症の「ね」の字も意識に無いという事です。

熱中症に対する意識を持ち、記事に書かせていただいた予防のポイントを守って頂ければ、

熱中症は必ず防げます!

熱中症は命をも奪う怖いものですので、高い意識を持って予防と処置をして下さい!

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